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大学受験・入試情報

大学受験の仕組みとは?入試方式の種類や試験日程をわかりやすく解説

最終更新日:2024-09-13

大学受験といっても、その種類はさまざまです。入試方式や日程のほか、試験科目なども大きく異なります。志望する大学・学部の合格を目指すには、大学受験全体の仕組みを理解した上で、効率的に学習計画を立てる必要があります

とはいえ、大学入学共通テストだけでなく、「学校推薦型選抜」「総合型選抜」といった入試方式の違いや、国公立大学と私立大学の入試の仕組みや日程の違いなどが多種多様すぎるため、「仕組みがわかりにくい」と感じる受験生も少なくないのではないでしょうか。
そこでこの記事では、大学受験の仕組みや入試方式の種類のほか、試験日程などについてわかりやすく解説します。

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大学受験の仕組み

大学受験の仕組み

大学受験とは、志望する大学(以下、志望校)で学ぶ権利を得るため、入学試験(以下、入試)を受けることです。受験生は日程が重複しなければ複数の大学・学部を受験可能で、いくつもの合格通知を手にすることもできます。ただし、その年の4月に進学できるのは、1つの大学のみです。

大学入試は、大きく4種類の入試方式に分けられます。具体的には「大学入学共通テスト(以下、共通テスト)」と「一般選抜」のほか、「学校推薦型選抜」「総合型選抜」です。いずれかの入試、または共通テストとそれ以外の入試の組み合わせの結果により、合否が決まるのです。

なお、2022年度入学の高校1年生から実施されている新学習指導要領にもとづいた教育課程に準じ、2025年度(2025年1月)からは、いわゆる「新課程入試」が始まります。

新課程入試の詳細は、下記のページで紹介しています。
新課程入試の変更点とは?対策の仕方と既卒生への対応策を解説

共通テストの仕組み

共通テストの仕組み

共通テストとは、高校段階における基礎的な学習の達成度を判定する入試です。
試験問題を作成する独立行政法人大学入試センターに国公立大学や私立大学といった大学が協力し、各大学のキャンパスや高校などを試験会場として、同一日程・同一問題で実施されます。

共通テストは毎年1月中旬に実施され、2025年は1月18日(土)、19日(日)の2日間にわたって行われます。出題範囲は「国語」「地理歴史」「公民」「数学」「理科」「外国語」「情報」の7教科21科目で、すべてマークシート方式です。

ちなみに、受験生はすべての教科・科目を受験しなければならないわけではありません。国公立大学や私立大学の「共通テスト利用入試」を受験する場合、志望校や学部・学科に合わせて、受験教科・科目を選択する必要があることに注意してください。

国公立大学の受験においては、この共通テストを一次試験として扱い、各大学が独自の二次試験(個別学力検査)を行うのが一般的です。これらの合計点で、合否が決まる仕組みとなっています。

なお、共通テストも2025年度スタートの新課程入試において、いくつか変更点があるので注意しましょう。主な変更点は、下記のとおりです。

<2025年度共通テストの主な変更点>

  • 情報:教科新設(試験時間60分、出題科目は「情報I」)
  • 国語:試験時間90分に変更(10分増)
  • 数学:科目変更(数学1「数学I、数学A」「数学I」/数学2「数学II、数学B、数学C」)、試験時間70分に変更(10分増)
  • 地理歴史・公民:科目変更(「地理総合、地理探究」「歴史総合、日本史探究」「歴史総合、世界史探究」「地理総合、歴史総合、公共(うち2科目を選択)」「公共、倫理」「公共、政治・経済」)

共通テストは、学力の3要素のうちの1つである「思考力・判断力・表現力」を重視する傾向が強まっているため、それらの能力を「人(第三者)に説明する」という学習法で高めていくのがおすすめです。

共通テストの詳細は、下記のページで紹介しています。
大学入学共通テストとは?2024年の日程や配点、科目選択方法を解説

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一般選抜の仕組み

一般選抜の仕組み

一般選抜は、筆記試験の結果によって合否を決める入試であり、国公立大学と私立大学で試験日程や内容が異なります。ここでは、それぞれの一般選抜の仕組みについて解説します。

国公立大学の一般選抜の仕組み

国公立大学の一般選抜の仕組み

国公立大学の一般選抜は、一次試験の役割を担う共通テストと、二次試験(個別学力検査)の合計点で合否を判定するのが一般的です。ただ、大学によっては二次試験の受験者数を絞り込むため、共通テストの得点が独自に設けられた基準点に達しているかどうかで選抜を行う場合もあります。

国公立大学の一般選抜は、基本的には共通テストで6教科8科目、二次試験では2、3教科の試験で合否を判定します。二次試験は2月以降に行われ、試験日程は主に下記の3パターンです。各日程につき1大学ずつの受験が可能となっています。
ただし、前期日程で合格して入学手続きを行うと、中期日程・後期日程では合格できません。

国公立大学の試験日程

試験日程名

実施時期

前期日程

2月下旬

中期日程(一部公立大学のみ)

3月上旬

後期日程

3月中旬

近年は、志願者数の減少や欠席率の上昇に伴い、国立大学によっては後期日程を廃止したり、募集人数を減らしたりしているので注意してください。

ちなみに、「旧帝大」と呼ばれる下記の旧帝国大学の7大学は、最難関国立総合大学として知られています。

<旧帝大の略称で呼ばれる7大学>

  • 東京大学
  • 京都大学
  • 東北大学
  • 九州大学
  • 北海道大学
  • 大阪大学
  • 名古屋大学

これらの旧帝大は、二次試験の入試問題(記述式・論述式)の難度の高さと、配点比率の高さが特徴です。二次試験突破に向けて、自分の言葉で説明する力を身に付けることは必須といえるでしょう。

旧帝大の詳細は、下記のページで紹介しています。
旧帝大とは?各大学の偏差値・難度、必要な勉強時間と勉強法を解説

私立大学の一般選抜の仕組み

私立大学の一般選抜の仕組み

私立大学の一般選抜は、各大学が作成した試験問題で実施される個別入試と、共通テストの結果で合否を決める「共通テスト利用入試」に分けられます

私立大学の一般選抜は、3教科を選んで受験するのが一般的です。文系学部の場合は「国語」と「英語」に「地理歴史・公民」または「数学」のいずれかを選ぶパターンが多く、理系学部では「英語」と「数学」「理科」の3教科が基本です。最近は、2教科や1教科で入試を実施する大学・学部もあります。

各大学独自の個別入試は大学・学部ごとに何度も行われる傾向があり、同じ大学の学部を何度も受けることができる「複線入試(アラカルト入試)」や、一度の受験で複数学部の併願が可能な「全学部日程」と呼ばれる入試方式が設けられています。

一方、共通テスト利用入試は、共通テストの得点で合否が判断され、大学・学部ごとの個別試験を受ける労力や受験料がかからず、受験生の負担が少ないのが特徴です。ただし、その利便性の高さにより、高倍率になる傾向があるので注意してください。

私立大学の一般選抜は、共通テスト後の1月下旬から3月下旬にかけて行われます。試験会場を全国に設けている大学もあり、試験日が重複しなければ、大学・学部はいくつでも受験可能です。私立大学の一般選抜は多様化しているので、志望校に関する情報収集が重要なのはいうまでもありません

なお、「早慶上理ICU」「SMART」「GMARCH」などと呼ばれる大学群は、関東の概ね同難度の難関私立大学を指しています。具体的な大学群の種類は、下記のとおりです。

関東の難関私立大学群の種類

大学群

構成大学

早慶上理ICU

早稲田大学、慶應義塾大学、上智大学、東京理科大学、国際基督教大学

SMART

上智大学、明治大学、青山学院大学、立教大学、東京理科大学

GMARCH

学習院大学、明治大学、青山学院大学、立教大学、中央大学、法政大学

関東の難関私立大学の詳細は、下記のページで紹介しています。
SMARTとは? 構成大学やGMARCH・早慶上理との違い、偏差値などを解説

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学校推薦型選抜の仕組み

学校推薦型選抜の仕組み

学校推薦型選抜は、高校生活で学業や部活動・課外活動に励んだ受験生を高校の学校長が推薦し、大学が受験生の意欲や適性・能力を評価する仕組みの入試となっています。

2020年度入試までは「推薦入試」と呼ばれていたもので、現在の学校推薦型選抜では、受験生の学力についても重視するようになりました。そのため、書類選考や面接、小論文だけでなく、共通テストや独自の試験を課している大学もあるので注意が必要です。
なお、私立大学における学校推薦型選抜入学者の比率は、全体の約4割を占めています。

学校推薦型選抜は、「指定校推薦」と「公募推薦」に大別できます。それぞれの違いは、下記のとおりです。

学校推薦型選抜の種類と違い

 

特徴

受験資格

実施大学

指定校推薦

大学への過去の進学実績をもとに、大学が指定する高校に受験生の推薦枠を設ける

校内選考で選出された受験生のみ

私立大学と一部公立大学

公募推薦

高校からの推薦を得た受験生が大学を受験する

「一般推薦」と「特別推薦」があり、いずれも誰でも受験可能

国公立大学・私立大学の9割以上

学校推薦型選抜の試験は11~12月に実施され、進路を一般選抜より早い段階で決められるのが特徴です。
ただし、高校1年生から高校3年生1学期までの学業成績(評定平均値)が求められ、校内選考のハードルも高いため、早めの対策が不可欠といえるでしょう。また、面接や志望理由書(自己推薦書)では、自分の強みや意欲をしっかりとアピールしなければならないため、アウトプットのトレーニングを行う必要があります

学校推薦型選抜の詳細は、下記のページで紹介しています。
学校推薦型選抜(旧推薦入試)とは?指定校推薦や公募推薦との違いも解説

学校推薦型選抜・総合型選抜についてくわしくはこちら

総合型選抜の仕組み

総合型選抜の仕組み

総合型選抜とは、大学・学部ごとに定められた「入学者の受け入れ方針(アドミッション・ポリシー)」を基準とし、「大学が求める学生像」と受験生とのマッチングや受験生の意欲を重視した上で、合否を判定する入試です。
かつては「AO(アドミッションズ・オフィス)入試」と呼ばれていました。現在、私立大学では、約9割の大学で実施されています。

総合型選抜は、受験生の資質・能力や適性を志望理由書や面接・小論文のほか、プレゼンテーション、学力検査などで選考する仕組みです。試験日程はほかの入試方式より早く、選考は多くが10~11月に行われ、合格発表は11月1日以降となっています。

総合型選抜のメリットとしては、一般選抜より競争倍率が低いことがあったり、一般選抜で受けるレベル以上の大学に受かったりすることがある点が挙げられます。
ただし、専願した志望校に合格すると、ほかの大学を一切受けられなくなったり、不合格になったときに備えて一般選抜の対策もしなければならなかったりする点には注意が必要です。

総合型選抜の評価においては、受験生が高校3年間で培った「学業成績(評定平均値)」「部活動・課外活動、資格・検定試験の実績」などが用いられます。ですから、高校生活の早い段階での準備が肝心です。 また、自分自身と志望校のアドミッション・ポリシーとの合致点を言語化できるように、しっかりと自己分析する必要があったり、面接・プレゼンテーションなどにおけるアウトプットの訓練を積む必要があったりします

総合型選抜の詳細は、下記のページで紹介しています。
総合型選抜(旧AO入試)とは?メリットや入試対策をわかりやすく解説

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大学受験の日程と流れ

大学受験の日程と流れ

大学受験の大まかな流れは、下記のとおりです。

<大学受験の大まかな流れ>

1. オープンキャンパスで情報収集する
2. 募集要項を入手する
3. 共通テストの出願をする
4. 学校推薦型選抜・総合型選抜の出願をする
5. 一般選抜の出願をする
6. 指定された日程で大学を受験する
7. 合格発表後、進学する大学で入学手続きを行う

7~11月に多く実施されるオープンキャンパスは、高校1年生から参加可能なので、学校推薦型選抜・総合型選抜で受験するなら、早めに参加することをおすすめします

共通テストの出願は毎年9~10月に始まりますが、現役高校生の場合は高校側を通じて行うのが一般的です。学校推薦型選抜・総合型選抜の出願は、その前後に行われます。なお、一般選抜の出願は、12月以降の開始となります。

大学受験攻略のポイント

大学受験攻略のポイント

大学受験の仕組みを理解した上で、いくつかのポイントを押さえて効率的な受験勉強に取り組みたいところです。最後に、大学受験の攻略のポイントについて解説します。

高校の授業をおろそかにせず基礎を固める

高校の授業をおろそかにせず基礎を固める

大学受験攻略には、日々の高校の授業をおろそかにせず、しっかりと基礎固めを行うことが挙げられます。授業で習った内容の定着こそが、基礎固めの大前提です。特に共通テストは、高校で学ぶ基礎知識の理解が問われるもの。日々の授業のノートの見直しや予習・復習は、欠かさないようにしてください。

注意したいのは、大学受験の基礎固めだからといって、暗記のようなインプットばかりを行いがちなことでしょう。基礎知識は、アウトプットを行うことにより定着率が向上します。「インプットした知識をどれぐらいアウトプットにつなげられるか」が重要なのです。

英語資格・検定試験の合格級・取得スコアを利用する

英語資格・検定試験の合格級・取得スコアを利用する

英検®(実用英語技能検定)やTOEIC®などの英語資格・検定試験を大学受験で利用すると、合否の面で有利になる場合があります。
英語資格・検定試験で取得した合格級や取得スコアが一定以上のレベルに達していた場合、「英語外部検定利用入試」において得点換算や試験への加点のほか、合否判定といった形で評価されることがあるのです。

具体的には、英検®準1級を取得していた場合、私立大学の個別入試において「外国語(英語)」科目が免除され、大学・学部独自で換算された点数として扱われるといった措置があります。

英検®など英語資格・検定試験の利用方法の詳細は、下記のページで紹介しています。
大学受験で英検®取得は有利?利用方法とメリット、注意点を紹介

志望校の入試方式をよくチェックする

志望校の入試方式をよくチェックする

志望校が定まっている場合、入試方式について詳しく調べておくことが、大学受験攻略で重要なポイントです。志望校の入試方式を研究しておかないと、受験で必要のない教科・科目の勉強をしたり、反対に必要な教科・科目を勉強していなかったりといった事態に陥ることがあるからです。

効率的な学習を行うためにも、志望校の入試方式についてはしっかりとチェックしておく必要があります。併願校の入試科目についても事前にチェックしておけば、さらに無駄のない学習ができるでしょう。

大学受験の傾向把握や学習計画作成は、信頼できる大学受験のプロに頼る

大学受験の傾向把握や学習計画作成は、信頼できる大学受験のプロに頼る

大学受験は毎年のように変化しており、多種多様な入試方式が存在します。限られた時間の中で効率的に受験勉強をして合格を勝ち取るためには、大学受験に関する正確な情報を把握し、適切な学習計画を作成しなければなりません

その点においては、大学受験専門塾に相談したりに頼ったりしたほうが、確実かつ安心といえるでしょう。

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大学受験の仕組みを正しく理解して、ディアロで対策しよう

大学受験の仕組みを正しく理解して、ディアロで対策しよう

大学受験は多様化する傾向にあり、その仕組みはとても複雑です。志望校合格に向けて勉強を進める前に、大学受験の仕組みについて理解し、無駄のない学習計画を立てるようにしましょう。

また、新課程入試では「思考力・判断力・表現力」がさらに求められるようになります。これらを問う入試問題や、学校推薦型選抜・総合型選抜の人物評価を中心とする試験の対策として、高校生活の早い段階から力を養わなければなりません。
とりわけ難関大学の受験は、インプット学習の量だけでは対応できないものです。やはり、アウトプットを重視した専門的なトレーニングが必要といえます。

大学受験ディアロでは、大学受験で求められる力を、インプット×アウトプット型の学習で身に付けることが特徴です。Z会グループの大学受験専門・個別指導塾として、大学の入試・進路に関する確かな情報を提供し、トレーナーとの1対1の対話により納得した志望校選びをサポートします。旧帝大や早慶上理ICU・SMART・GMARCHのような難関大学の合格から逆算されたカリキュラムにより、出題範囲を確実に終わらせることが可能です。

2024年度の大学受験ディアロでは、3つのカリキュラムをご用意しており、志望する進路に応じてお選びいただけます。

<大学受験ディアロの3つのカリキュラム>

  • 国公立大専用カリキュラム
  • 私立大カリキュラム
  • 定期テスト対策カリキュラム(学校推薦型選抜・総合型選抜での受験者向け)

難関大学の合格に向けて効率的に勉強したい方や学校推薦型選抜・総合型選抜での志望校合格のため定期テスト対策に注力したい方は、ぜひ大学受験ディアロの教室見学や無料体験にお申し込みください。志望進路や科目選択がまだ決まっていないという、高校1年生も大歓迎です。

教室見学・無料体験は、下記のページから。
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大手IT企業勤務・ディアロOB・明治大学卒/ディアロに入り学んだことは、大きな転機だったと思います。

監修

武田優士(たけだ・まさし)
株式会社ゼニス ディアロ運営部課長 兼 指導開発課課長。大学受験領域を専門として、学習塾の運営に2002年から20年以上携わる。以前は集団塾で、教壇に立ち授業・科目指導(英語)を担当したことも。現在は、ディアロのスクールを管轄するエリアマネージャーのほか、責任者として商品開発・公民事業・マーケティングに従事。

立教大学合格/就活や仕事でも、絶対に役に立つよね、と家で話しているんです。

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