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大学入学共通テスト
特例追試験とは?大学入学共通テストとの違いについて
※本記事は2020年10月時点の情報に基づいて作成しています。
みなさん、こんにちは。新型コロナが収束せず、落ち着かない日々が続きますね。
2021年の大学入学共通テストでは、「特例追試験」が行われることが発表されています。
今回は、共通テストの内容とあわせて、どんな試験なのかをご説明したいと思います。
東京大学 文科一類 / 東京工業大学 理学院 / 一橋大学 法学部 / 東京医科歯科大学 医学部[医] / 北海道大学 医学部[医] / 東北大学 工学部 / 早稲田大学 政治経済学部 / 早稲田大学 商学部 / 早稲田大学 創造理工学部 / 慶應義塾大学 法学部 / 慶應義塾大学 経済学部 / 慶應義塾大学 理工学部 / 上智大学 外国語学部 / 東京理科大学 理学部第一部 / 東京理科大学 工学部 ほか多数合格!
※大学受験ディアロ・大学受験Dialo onlineの2022年度入試実績です(在籍生のみ/講習のみ・体験のみは含まず)。
2016年大学受験ディアロ開校以来、各年度入試ののべ合格数について比較し2022年度が過去最多。
この記事の目次
大学入学共通テストとは?
大学入学共通テスト(以下、共通テスト)とは、センター試験と同様に高校での学習の到達度を見る学力試験であり、これを合否判定に利用する大学と大学入試センターとの協力により実施されます。
国公立大学の場合、共通テストを受験した後、自己採点を行い、予備校などが持つ志望校の合格判定データを参照して出願先を決定します。
※私立大の場合は、出願締め切りが各大学により異なるため、各大学のパンフレットやWEBサイトをご確認ください。
共通テストの受験教科・科目は、基本的にセンター試験と同様ですが、知識の有無が問われるセンター試験よりも、「思考力」や「判断力」を測るような「知識をいかに使えるかを試す問題」が増えるとされ、一部の教科で試験時間や配点も変わります。
記述式問題の採用は見送られましたが、マークシート式の問題でも複数の資料・文献から多様な情報を組み合わせて解答を求める問題や、正解が1つとは限らない問題(「正しいものをすべて選べ」というタイプの問題)など、思考力・判断力・表現力や主体性・協働性・多様性をより重視した問題が出題される予定です。
共通テストについては、こちらのコラムもあわせてご覧ください。
共通テストに向けて、何を・どのように勉強したらいい?
文部科学省による新しい学習指導要領では、以下を「学力の3要素」として定めています。
【知識・技能】
既知の問題を解くための十分な知識・技能
【思考力・判断力・表現力】
「知識・技能」を基盤に、未知の問題に対して解答を見出していく力
【主体性・多様性・協働性】
「知識・技能」の「思考・判断・表現」を基盤に、答えが1つに定まらない問題に対して、他者と多様な考え方を協働して、最適解を見出していく力
これら3要素をまとめて「生きる力」として考え、従来の知識・技能偏重型の試験から、知識・技能をもとにそれを活用する思考力・判断力・表現力、また主体性・協働性・多様性なども問われます。
共通テストに向けた勉強法としては、答えだけが合えば良いという勉強ではなく、なぜこの答えになるのかと根拠を考えながら解くことが大切になります。初めから効率ばかりを重要視するのではなく、無駄に思えることも含め多様な経験をし、自分の頭で考えられる人を目指しましょう。
またセンター試験よりも試験問題の分量が増える共通テストでは、時間配分が要になります。初見の問題や想定外の問題に慣れるという目的からも、積極的に模試を受けることをおすすめします。ただ、新型コロナの影響を受けて例年では開催されるはずの模試の受験機会も変更となっています。共通テストを意識した出題になっている、ここ数年のセンター試験も、実践的な対策問題として活用できると思います。
▼「共通テストの勉強法・傾向と対策」についてのコラムはこちら
大学入学共通テストの概要を解説します!
共通テストの2020年度の日程は?
このように実施される予定の共通テストですが、緊急事態宣言による自粛期間の学業の遅れに対応するため、今年度は3日程で行われることになりました。現在決定している日程は以下の通りです。
【2021年大学入学共通テスト】
第1日程:2021年1月16日(土)・17日(日)/試験会場:全都道府県
第2日程:2021年1月30日(土)・31日(日)/試験会場:全都道府県
特例追試験:2021年2月13日(土)・14日(日)/試験会場:全国2カ所
新型コロナの影響を考慮して、当初の予定にはない「第2日程」が追加されています。この第2日程は、令和3年度に高校または中等教育学校を卒業見込みのもののうち新型コロナウイルス感染症の影響に伴う学業の遅れを在学する学校長に認められた者 および 第1日程試験の追試験を受験する者が対象です。ただ、事前調査によると大部分の受験生が「第1日程」での受験を希望しているようですね。
「特例追試験」は、センター試験で言うところの「追試験」にあたり、第2日程を疫病・負傷など、やむを得ない理由で受験できなかった者が対象となります。
共通テストの特例追試験とは?
特例追試験は、「大学入学共通テスト問題作成方針によらないものとする」とされ、2013~2015年度に作成された大学入試センター試験の緊急対応用の問題が使用されるようです。つまり、特例追試験にはセンター試験の問題が使われる、ということです。
これは共通テストの予備問題を用意していなかったためですが、緊急対応用の問題は、共通テストと出題コンセプトが異なり、科目によっては試験時間にも違いがあるため「成績の比較が難しくなるのでは」といわれています。また、特例追試験の成績の扱いについては、各大学の判断となる見込みです。
さらに、新型コロナの影響で第2日程が設けられた結果、私立大への成績提供は、当初の予定より6日遅れて2月8日以降になります。
特例追試験が設定された背景
第2日程の追試として行われる「特例追試験」で、大学入試センター試験の緊急対応用の問題を活用することについて、7月3日に行われた定例記者会見で萩生田光一文科相は、「受験生の受験機会を最大限に確保することが重要」(文部科学省WEBサイトより・以下同)と理解を求めています。
これらの措置は「こういう(新型コロナのような)事態があったときに使おうということで、あらかじめ用意してあったもの」だそうです。
第1・第2日程という複数の日程を設定したことについては、
「日にちが違って問題が違うわけですから、難易度等を含めて全く同じものを作るというのは不可能だと思います。ただ、入試センターの専門家の皆さんが時間をかけて積み上げてきた設問でありますので、高等学校での学習の成果を評価するには十分なものだというふうに認識をしている」と説明。
共通テストに関して、受験生は、「学校の授業をしっかり理解していれば問題ない」という前提で学習を進めれば大丈夫でしょう。
その他今年度の受験でコロナによる影響はどんなことが予測される?
新型コロナの第三波が来て、さらに学習が遅れる可能性もゼロではないという懸念もあります。さらに、冬になりインフルエンザが流行り、学級閉鎖等となる可能性もあります。
そんな時に、自分に合った「今」の学びが肝になります。今のうちから自分にあった勉強法を確立しておくこと、そして、それを最大限充実させることが重要になります。
また新型コロナの影響により、今年度の大学受験では志望校のレベルを下げる受験生が出るのではないか、と言われています。
模試の受験機会が減る可能性もあり、常に自分の「現在地」「今のレベル」が捉えにくい中で、また、大学受験そのものが非常に流動的な中で「確かな情報」をきちんと得ること、そして、第一志望校のみならず併願校も含めた受験戦略や受験スケジュールへと落とし込んでいくことが必要です。
変わりゆく大学入試。“活きる力”を身につける必要があります
このように、これからはじまる共通テストは、知識やテクニックだけでは太刀打ちできなくなります。得た知識や情報をいかに「使える」かが重要となり、そのためには自分の言葉でアウトプットする訓練が有効であると、大学受験ディアロは考えます。
ディアロは、Z会の映像×AI×対話式トレーニングで学びを深める大学受験専門の個別指導塾です。
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それが、知識・技能のみならず、思考力・判断力・表現力に至るまで身につけられる秘訣です。
まとめ
特例追試験に対する記者からの「大学入試センター試験と大学入学共通テストとでは、出題の形式やコンセプトが異なるのでは」との指摘に対して、萩生田文科相は、「一番大事なのは、センターか大学入学共通テストかというテストの名前よりも学習指導要領」と答えています。
これは、現在の高校3年生が今まで学んできた範囲からしっかり出題されるということです。教科書の内容を理解しておけば、これらの変則的な試験方式でも、「そのことで不利益を被るようなことがない、ちゃんとした制度設計にはなっている」と明言されています。
だからこそ、大学受験の基盤となる知識・技能をいかに早く身につけ、いかに多くの問題に触れ受験の実戦力を磨くことができるか、が重要になります。
戸惑う受験生もいると思いますが、いずれにしても、皆条件は同じ。受験勉強に力を注ぎ、最新の確かな情報を得て、周りに惑わされないよう心がけたいものです。
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