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新大学入試で、センター試験はこう変わる!
□大学入試改革の背景
今後10~20年程度で、アメリカの総雇用者の約47%の仕事が自動化されるといわれます。また、2011年にアメリカの小学校に入学した子供たちの65%は、大学卒業後、現在は存在していない職業に就く、と言われています。このように大きく社会が変化する一方で、日本では急速に少子高齢化が進んでいきます。労働生産性が低迷し、グローバル化が進んでいく中において、子供たちに対してこれまでとは異なる力を身につけるための、新たな教育の必要性が叫ばれてきました。この流れの中で実施されることになったのが「大学入試改革」です。
これまでの高校教育では、従来型の「知識を詰め込む授業」が中心に行われてきました。これは、大学入試において主に「どれだけ多くの知識を取得しているか」ということが問われてきたことが大きく影響しています。でも、今後の変わりゆく時代を生き抜くためには、主体性を持って課題に取り組み、答えが一つに限らない問題であっても「自ら最適解を見つけていく」ための総合力が求められていくことになります。だからこそ、これからは、「基礎知識」に加えて、「思考力・判断力・表現力」「主体性を持って多様な人々と協働して学ぶ態度」といった【学力の3要素】を正しく評価することができるような入学者選抜の方法への転換が必要で、そのために行われるのが2020年度から行われていく「大学入試改革」なのです。
□2020年度の大学入試はこうなる!
2019年度までの大学入試(一般入試)は「大学入試センター試験」+「各大学での個別試験」の組み合わせで行われていました。センター試験は、全問マークシート形式で、基本的に「知識を問う」ものとしての性質が濃いテストでした。このため、「思考力・判断力・表現力」を問うためのテストとして、2020年度からはセンター試験に代わり「大学入学共通テスト」という新テストが導入されることになります。
なお、各大学の個別試験についてもこれまで以上に「主体性をもって多様な人々と協働して学ぶ態度」(主体性・多様性・協働性)を評価するための内容に変わっていくことが予想されています。
□「大学入学共通テスト」の概要
トピック①:国語・数学で一部「記述形式」の問題が出題
2020年度から導入されることになる「大学入学共通テスト」の制作にあたり、大学入試センターは「知識の理解の質の問題を問う問題や、思考力、判断力、表現力を発揮して解くことが求められる問題を重視する」と明記しています。これに伴い、まずは国語と数学で3問程度の「記述問題」が実施される予定になっています(地歴・公民や理科においても、2024年度以降は記述問題を課していく方向で検討が進められています)。こうした出題傾向は、記述問題だけでなく、マークシート形式の問題にも反映されていきます。
トピック②:英語において「民間の資格・検定試験」を併用
「中学入学以降、何年も英語を勉強しているのにも関わらず、日本人は読むことや書くことはできても、聞くことや話すことが苦手だ」、ということは日本の英語教育における大きな問題点でした。さらに、近年ではグローバル化が急速に進展していることで、英語でのコミュニケーション能力を高めることの重要性が増しています。そこで、高校教育~大学入試においても「英語4技能」(聞く:Listening/話す:Speaking/読む:Reading/書く:Writing)を総合的に評価していく必要性が高まってきました。とはいえ、センター試験のように数十万人規模の受験生に対して同日に一斉に実施する形式の試験において、特に「話す」「書く」技能の測定を行うことは極めて難度が高くなります。そこで、既に英語4技能を総合的に評価するものとして、既に社会的に広く活用され、認知されている「民間の資格・検定試験」(英検・GTEC・ケンブリッジ英検など)を併用していくことになったのです(なお、2024年度からは英語の学力測定は、民間試験に完全移行する予定ですが、2020~2023年度までは移行措置として、大学入学共通テストにおいても英語の試験が行われる予定です)
トピック③:出題傾向の変化
大学入試センターは「⾼等学校における「主体的・対話的で深い学び」の実現に向けた授業改善のメッセージ性も考慮し,授業において⽣徒が学習する場⾯や,社会⽣活や⽇常⽣活の中から課題を発⾒し解決⽅法を構想する場⾯,資料やデータ等を基に考察する場⾯など,学習の過程を意識した問題の場⾯設定を重視する」とも発表しています。これまでに発表されている施行テストを見ると、課題文などの内容においてそれを意識している内容が多くみられます。ぜひ実際の施行テストの内容を確認してみてください。
□センター試験との違い
センター試験と大学入学共通テストについて、改めて違いをまとめてみます。
▼「大学入試センター試験」と「大学入学共通テスト」の違い
センター試験 | 大学入学共通テスト | |
出題形式 | マークシート式のみ |
マークシート式+記述問題 →国語と数学にて一部記述問題の出題を予定(2024年度以降は、他教科でも出題を予定) →マークシート式の問題についても、より思考力・判断力・表現力等を問う形にできるように見直しを図る |
得点の提供 | 教科・科目ごとの得点のみ | 設問・領域・分野ごとの成績、全受検者の中での当該受検者の成績を表す段階別表示 |
実施期間 | 1月中旬に2日間にわたって実施 |
1月中旬に2日間にわたって実施 (当初は1年間に複数回実施することも検討されていたが、いったん見送り。2024年度以降で複数回実施の可能性を検討することに) |
英語 | 試験当日に筆記とリスニング |
英語は民間の資格・検定試験も利用 4技能(読む・書く・聞く・話す)を評価するために、民間の資格・検定試験を併用することに |
□「大学入学共通テスト」対策として必要なこと
①:まずは「十分な知識・技能」を身につけること
大学入学共通テストでは、「思考力、判断力、表現力を発揮して解くことが求められる問題を重視する」方針が打ち出されていますが、何かを考え、判断して表現していくためには、その基盤として十分な「知識や技能」が必要となります。これまでのように「知識の取得ができているかどうかが最終目的」ではなく、「知識の取得は、思考力・判断力・表現力等を身につけるための、前提としての手段」になるのです。
忙しい学校生活の中で、身につけなくてはいけない力はこれまでよりも増えることになります。だからこそ、その基盤となる「知識・技能」については、これまで以上に着実に、そしてスピーディに取得していく必要があります。
②:「思考力」・「判断力」・「表現力」は受け身の学習では身につかないことを認識すること
大学入試対策というと、「塾の大教室で先生の講義を聞けば、合格する」「映像授業をひたすら見て問題を解けば合格する」「ひたすら暗記すれば合格する」というイメージをお持ちの方もいらっしゃるかもしれませんが、まずはそのイメージを捨てましょう。これらは知識の取得には役立つ方法ですが、今後重視されていく思考力・判断力・表現力等の育成を考えると、十分とは言えません。
大きく変わりゆく時代の中では、過去に誕生した知識や技術を学ぶことだけでなく、日々発生する新しい問題・課題やニーズに対応していくためにどうしたらいいか、自分の頭で考えて、情報を集めたり人と協働たりしながら行動していく力が必要になります(状況を見ながら柔軟に対応を変えていく、ということも重要ですね)。誰も「正解」を持っていないからこそ、「自分の頭で考える」ことが重要になるのです。
今後の大学入試で重視される「思考力・判断力・表現力」も、「自分の頭で考える」ことを通して初めて身につく力になります。一朝一夕で身につく力ではないからこそ、受け身の学習ではなく、「自分の頭で考える」という訓練を日々積んでいく必要があるのです。
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せっかくインプットした内容も「わかったつもり」の理解状況では、得点につながりません。ディアロでは、生徒と講師が1:1の「対話式トレーニング」を通して、理解を深めます。自分が解いた問題を講師に対して説明。講師は「正解が何か」ではなく、「なぜそう考えたか?」ということを常に問いかけます。「対話」を通して理解を深めるとともに、「学力の3要素」につながる力をしっかりと育てます。
【ここがポイント!】👉「思考力・判断力・表現力」を育てる対話式トレーニング
ディアロの主役は「生徒」です。自分の考えを相手に伝えたり、「なぜそう考えたの?」という質問に答えたりするためには、能動的に学習に取り組むことが不可欠。徹底的に「自分の頭で考える」ことを繰り返しながら、大学入学共通テストでも重視される「思考力・判断力・表現力」を身につけていきます。
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