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勉強法

【世界史の勉強法】ノートのまとめ方についても実例付きで解説!

最終更新日:2024-08-30

※2021年5月時点の情報をもとに執筆しています。

知識量が問われる世界史は、暗記が苦手な人にとっては、勉強がおっくりになりがちな科目です。

なかなか手が付かない……という人はぜひこのコラムを読んでみてください。

勉強のコツをつかんで基礎さえ固めてしまえば大丈夫。世界の歴史の流れが理解できると、一気に点がとれるようになりますよ。

世界史の特徴とは

世界史には、文化史と通史があります。読んで字のごとく、文化史とは、文化に関する歴史で、各地域の宗教や思想、民族、遺跡、また絵画や建築、書物、音楽、発明などのことです。

通史とは、世界の全時代・全地域・全分野の総合的な流れのことです。世界史は、おもにこの通史と歴史的事象の相互関係が理解できていれば、安定して高得点を挙げられる科目です。

事象は単独で突発的に起こったのではなく、必ず前後の時代や、周辺の地域と関連して起こっています。その流れを掴んでいると各々の出来事が理解しやすくなり、記憶にも残りやすくなります。
もし忘れてしまったとしても、前後の出来事から連想して思い出せるでしょう。

このため、世界史は、より多くの事象を理解して覚えた人が高得点を取れる、有利になると言えます。

そして時間が限られる受験では、学習方法に工夫が必要です。次項では、効率的な世界史の勉強方法をご紹介します。

テストで役立つ!世界史の勉強方法

高校での授業の進度や、世界史を共通テストのみで使うのか、二次試験や個別試験でも使うのか、によって勉強方法は異なります。
目安として、覚えるべき用語(単語)は、共通テスト対策で約5000語になります。とても多いですよね。

これだけの量は、一朝一夕にはインプットできません。1回の学習で覚える語数は、取り組む期間によって算出しますが、当然、短期間では1回あたりの暗記量が増えますし、一気に覚えたことは一気に忘れやすいというきらいがあります。

確実に記憶として定着させるなら、1年くらいかけて、反復しながら覚えるのが理想です。

エビングハウスの忘却曲線というものがあり、それによると人は2、3日で覚えたことの約80%を忘れてしまうそう。
そのため、覚えた翌日、1週間後、1か月後と、定期的な復習が必要になるのです。

ちなみに年号は、すべて覚える必要はありません。「年代順に並び変えなさい」といった並べ替えの問題などは、流れを掴んでおけば解けるからです。
ただし、「〇〇〇でこの出来事があった時、〇〇〇では何が起こっていたか」など、ヨコの関係を問われた時は、年号が必要になります。
各地域でポイントとなる重要な出来事は、年号も覚えておくようにしましょう。

世界史の受験勉強として、おおまかな流れは以下の通りです。

1 )歴史の流れ(通史)を掴む(マンガや参考書を活用)
  ↓
2 )暗記・約5000語(ノートを活用)
  ↓
3)確認作業(問題集や過去問を活用)

それぞれを詳しく見ていきましょう。

1 )歴史の流れを掴む

通史は、最初の取り組みとして、バラバラにではなく、ストーリーにして理解しましょう。おすすめは、世界史のマンガや口語調で書かれた参考書などです。読みやすいものの方が、頭に入りやすいのです。はじめから用語(単語)を覚えようとせずに、まずは流れを理解します。この段階で、問題集の一問一答などを使う必要はありません。

2 )暗記

次に用語(単語)を覚えますが、すでに覚えたことと“記憶のフック”で結び付けていく方法が有効です。もっとも印象にのこった事象から、派生した周辺の事象を覚えていくのです。つながりを持たせずにバラバラに覚えると、忘れやすくなってしまうため、文章やイメージを用いて関連づけて覚えることが大切です。

世界史が全世界の壮大な物語だと思って、イメージをふくらませましょう。重要な事象の年号をおさえつつ、因果関係や時代背景なども理解して覚えていきます。年号の暗記には、語呂合わせを使ってもいいでしょう。

イメージを頭に浮かべるほか、得意なら似顔絵やイラストを描いてみる、地図を描いてみる、人物の相関図やフローチャートなどを作って、ノートにまとめてもいいでしょう。視覚情報は、言語情報よりも記憶に残りやすいので、できる限り視覚イメージを持ちます。

論述問題への対策も必要なら、手で文章を書いて覚える、という方法もあります。書くという行為も記憶を定着させる効果が期待できます。口を動かすのも同様なので、読み上げながら書くのもおすすめです。知らない単語が出てきたら、その都度、用語集などで意味を確認しつつ、覚えこんでいきます。

また暗記学習は、情報を上書きしないこともポイントです。つまり、暗記は寝る前に行うのがベスト。覚えたらそのまま寝てしまいましょう。翌朝に復習できると、なお良いでしょう。

3)確認作業

暗記が終わったら問題演習に取り組み、しっかり覚えているかどうかを確認します。入試の出題形式は、選択問題をはじめ、単語を答える問題、文章で説明する論述問題など、大学によってさまざまです。まずは、志望大学・学部の過去問で、出題形式や傾向を掴みましょう。

それから、自分に必要な演習に取り組みます。過去問や予想問題のほか、一問一答タイプの問題集も活用しましょう。一問一答の問題集は、難易度がさまざまにあるため、志望大学の入試レベルに合ったものを選びましょう。

また、文化史は、共通テストでも私大入試でも出題されますが、点数の配分は低めです。対策がおろそかになりがちですが、世界史で満点を狙うなら、文化史にこそ力を入れます。学習法としては、通史の学習とあわせて覚える、通史をマスターしてから文化史を覚える、という二通りの方法があります。自分が覚えやすい方でOKですが、必ず復習の時間を設けましょう。

共通テスト対策としては、教科書で太字になっている文化史は、必ずおさえておきます。二次試験や個別試験対策は、大学により、どの分野の文化史が出題されるのか、また記述式問題の有無も異なります。志望大学の過去問を必ず解いて、出題傾向を掴んでおきましょう。また、記述式問題があると、用語を漢字で正確に覚える必要があります。

世界史のノートのまとめかた

「世界史の受験勉強で、授業以外のノートって必要なの?」という疑問をたまに耳にします。意見が分かれるところですが、自分で作る暗記ノートをうまく活用できれば、効率よく暗記学習ができます。

ノートにする利点は、まとめるという作業を通じて、一つひとつの理解度を確認できることです。

ノートをまとめるコツについて詳しくみていきましょう。

ノートにまとめるコツ

1 )ルーズリーフに自分の言葉でざっとまとめる

覚えたい範囲を決めたら、その範囲の教科書を読み、次に資料集を読みます。この際に分からない単語は、用語集で確認しておきましょう。大まかな流れを理解したら、自分の言葉でノートにまとめていきます。この時に、教科書の情報は必ず入れますが、そのほかは自分が重要だと思ったところだけで大丈夫です。間違えたら修正すればいいので、スピード重視でざっくりまとめていきます。ルーズリーフを使うと、あとから順番を入れ替えられるので便利です。付け足したいことが出てきた、うまくまとめられなかったから作り直したい、などもルーズリーフなら簡単です。内容をどんどんブラッシュアップして、最強のオリジナル世界史ノートを作りましょう!

2 )暗記したいことは色ペンで書く

シートで隠して暗記できるように、覚えたい言葉は色ペンで書きましょう。色が増えすぎると見にくくなるので、文章は2色に留めるのがおすすめです。

3 )イラストや地図などを活用する

世界史では、イラストや似顔絵、表、地図なども理解を助けてくれます。得意なら自分で描いてもいいですし、教科書や参考書をコピーして貼ってもいいでしょう。ただし、夢中になって時間をかけすぎると本末転倒です。ほどほどに見やすくまとめましょう。年表は参考書にもあります。もし作るとしても、自分が特に覚えたい時代や地域のみでいいでしょう。

4 )余白をのこしておく

まとめノートを作るときは、意識してところどころに余白をのこしておきます。過去問や問題集に取り組むようになると、後から追加したい項目が出てくるからです。

これでノート作りは完璧です。でも、ノートは作って終わりではなく、活用してこそ自分のものになります。使い方も見ていきましょう!

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ノートの活用法

1 )赤シートを使ってチェック(3周以上)

暗記したい用語(単語)を、赤シートを使って覚えましょう。はじめはすぐに答えをみたっていいんです。最低でも2周はしましょう。そして3周目からは、記憶があやしい用語だけチェックすればOK。このあやしい用語は、再度確認できるように印をつけておきます。

2 )時間をおいて再度チェック

人間は忘れる生き物ですから、一度覚えたと思っても、ときどき復習してみましょう。特に、覚えにくくて印をつけた用語は何度もチェックします。見返す頻度は、自分でベストだと思う回数、間隔を見つけてみてください。最低でも3か月に1回は、すべての用語(単語)を確認すると確実です。

メモリーツリーを使って時代の流れをつかむ

こちらは、Z会グループの大学受験ディアロで学習するメンバーのトレーニングの様子です。
ノートやテキストを見ることなくホワイトボードに書いていくのは、世界史の時代の流れを書いたメモリーツリーです。

時代の流れ=出来事の因果関係や、同じ時代に外国では何が起きているのか。
情報や頭の中を整理しながら、メモリーツリーを使って知識を定着させ、理解を深めるという方法も効果的です。

※ディアロではホワイトボードを使って、学習内容をプレゼンする=授業をするのは、先生ではなく生徒です。

世界史の入試対策

共通テストになってどう変わる?

従来のセンター試験における世界史では、「教科書レベルの基礎知識」「大まかな流れや事象同士の因果関係を理解しているか」「重要な出来事が起こった場所を地図上で理解しているか」がおもに問われてきました。共通テストになって、これらはそのままに、図表などの資料をみて答える問題が増加しています。このため、タテとヨコ、つまり、同地域での時系列の出来事と、各地域での出来事とのつながりをより意識して、通史を理解することが必要になっています。

資料の読解が加わりますが、共通テスト世界史の試験時間は、センター試験と同様の60分で100点満点です。

2021年度の共通テストの問題構成は、センター試験から大問が1つ増えて5つになっています。設問数の合計は、世界史Aが1つ増えて33問、世界史Bが2つ減って34問となっています。

特筆すべきは、表やグラフ、地図、絵画などの資料の扱いで、世界史Aでは、3つの資料を年代順に並べる問題があったほか、従来なら絵画について作者や題名を問う出題が、絵画の題材となった出来事に関連する歴史的事項を問うなど、資料を読解してその先の解答につなげる「思考力・判断力・表現力」が必要とされる問題が出ました。

また、世界史Bの資料は17個と、2020年のセンター試験の6個から大幅に増加。このため、センター試験で頻出した正文選択問題が減り、代わりに空欄を補充するタイプの問題が増えています。曖昧な知識では太刀打ちできないため、より深い理解や思考力が必要とされます。とはいえ、全体観としては、基本的な知識を活用して解ける問題が多い印象です。平均点もセンター試験並みに落ち着いています。

入試対策はどうしたらいい?

世界史は、他の社会科目に比べて、一度覚えてしまえば点がとりやすい科目だとお話ししました。ここは強気に、8割以上の正答率を目指しましょう!そのための入試対策をお話ししていきます。

まず、気になるのが、世界史の共通テスト対策にセンター試験の過去問が使えるかどうか、という点だと思います。共通テストでは、細かな知識が問われることは減って、問題文と資料から考察して解答を得るタイプの問題が増えます。ですが、考察問題でも基礎知識がもとになるため、センター試験の過去問が活用できます。センター試験には良問が多く、難易度・問題形式とも、共通テストと似ている点があります。過去問や問題集を解く際は、正誤に関わらず解説を読み込んで、関連する知識を得ることも重要です。

資料を読み取る考察問題は、教科書などで見たことがあるものが使われるとは限りません。ですが、必要な知識は教科書の範囲内なので、落ち着いて考えれば正解にたどり着けるはずです。知識は、分野ごとに整理をして頭の中の引き出しにおさめて、必要な時に必要な引き出しから取り出せるようにしておきましょう。

共通テストの選択問題では、消去法で2つがのこり、どちらにするか迷うことがあると思います。正解だと思う選択肢を選ぶときは、もう1つの選択肢がなぜ間違っているのかを考えましょう。思い込みで選ぶのはNGです。
模試や過去問を解く際は時間を計り、本番の時間配分に慣れるようにしましょう。見直しや、解答を問題用紙に写す時間も忘れずに設けます。

模試や過去問、予想問題は、やればやるだけ力になり、選択肢の引っ掛けパターンにも目が利くようになります。間違えたら正解できるようになるまで覚える。この繰り返しでしか、8割正解には近づけません。

世界史の勉強を始める時期は?

では、世界史の受験勉強はいつからはじめたらいいのでしょうか。これは、受験で世界史を使うと決めたら、すぐにはじめるべきです

世界史は、知識量がものをいう科目です。インプットした用語は、一度覚えた後に時間をおいて確認・再確認を繰り返すことで、知識として定着します。とはいえ他の科目の勉強もありますから、毎日といわず、週2、3日でも構いません。

そして、「今日は調子がいいな」と感じる日があったら、1~2時間はかけて、じっくり取り組みましょう。理想としては、1年かけて世界史を勉強すると、通史・文化史ともマスターできるでしょう。

時期としては高2の夏休みにはじめて、高3の夏休み前には、全範囲をひと通り終わらせるのがベストです。どんなに遅くても、高3になったらすぐにはじめてください。

受験直前期に他の科目に勉強時間を使いたい場合は、もっと早めに世界史を終わらせてもいいでしょう。ただし、早めに終わらせた場合は、忘れないようにするために、数カ月に1回でもいいので、用語(単語)の確認はしておきましょう。

ディアロの紹介

2021年度から実施されている共通テストでは、知識に加えて、知識を活用する力も求められています。

これまで暗記科目とされてきた「世界史」でも、複数の資料を読み解いて答えるタイプの問題など、ただ単に暗記するだけではなく、思考力・判断力が問われるようになっています。

新大学入試における変化は、主体性や多様性、協働力など、これからの時代で活躍するために必要な力を養うことを目的にしています。

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