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大学の後期日程とは?難易度や倍率、出願時の注意点まとめ
※2020年12月時点の情報をもとに執筆しています
2021年度の大学入試は、入試改革元年であるうえに、コロナ禍という災難に見舞われています。通常より多い3日程の大学入学共通テスト(以下、共通テスト)に2次試験、長期間にわたる私立大学の個別試験と、大学入試は後半になるにつれ、スケジュール調整が肝要になります。
国公立大学の2次試験は、前期・(中期・)後期があり、一般的には、前期に受験した第一志望校で合格を逃したときに、中期や後期の試験を受ける流れになります。
前期入試で不合格となると、モチベーションを保つのが難しくなる人もいると思います。本コラムでは、メンタルヘルスケアや後期に向けての学習法にもふれていますので、ぜひ目を通してみてください。
東京大学 文科一類 / 東京工業大学 理学院 / 一橋大学 法学部 / 東京医科歯科大学 医学部[医] / 北海道大学 医学部[医] / 東北大学 工学部 / 早稲田大学 政治経済学部 / 早稲田大学 商学部 / 早稲田大学 創造理工学部 / 慶應義塾大学 法学部 / 慶應義塾大学 経済学部 / 慶應義塾大学 理工学部 / 上智大学 外国語学部 / 東京理科大学 理学部第一部 / 東京理科大学 工学部 ほか多数合格!
※大学受験ディアロ・大学受験Dialo onlineの2022年度入試実績です(在籍生のみ/講習のみ・体験のみは含まず)。
2016年大学受験ディアロ開校以来、各年度入試ののべ合格数について比較し2022年度が過去最多。
この記事の目次
大学の後期試験とは?
大学入試で、多数の受験者が挑むことになる一般選抜。基本的に国公立大学を志望する受験生は、共通テストを受けますが、この共通テストの結果と2月下旬から「分離・分割方式」という制度で実施される2次試験の合計点で合否が決まります。
2次試験には前期、中期(公立のみ)、後期の3日程があり、まれに前期と後期の定員比率が五分五分の大学もありますが、ほとんどの大学で定員の約8割を前期で採用するため、前期が勝負どころといえます。最大3回の受験機会がありますが、出願はすべて同日であること、前期で合格したら後期を受けても合否の判定が出ないなど、前期日程ありきであるため、後期は2期募集的な位置づけです。
さらに近年は、国公立大学でも学校推薦型選抜(推薦入試)と総合型選抜(AO入試)を導入・拡大する動きがあり、結果、一般選抜の募集枠が縮小され後期日程での募集を停止する大学も。例えば、金沢大学では全学部で後期の募集を停止する、としています(なかには、筑波大学の人間学群や、東京都立大学の法学部など、後期日程を新規に実施する大学もあります)。
ですが、前期で不合格となった場合に後期を受験するため、後期は難易度、倍率ともに前期より高くなる傾向があります。前期は2~3科目の筆記試験で記述式問題が多いのに対して、後期は小論文や面接が主で、試験があっても1~2科目と少なくなり、総合問題が出題されることがほとんどです。
また、私立大学でも後期入試があります。大学によって名称が異なり、3月入試や2期入試、B日程などといわれ、なかには3期入試や、C・D日程がある大学もあります。またA方式、B方式、C方式もあるなど、私立大学の入試の名称はさまざまです。日程で区別されるほか、試験内容や試験難易度で呼び方を変えることもあります。志望大学の募集要項をよく読んで、理解しておきましょう。
私立大学の後期入試は、前期入試の合格発表のあとに出願できるため、大学・学部の選択肢が広くなります。選考も国公立大学の後期と同様に、小論文や面接が多く、筆記試験であっても1~2教科のケースがほとんどです。
大学の後期入試の受験スケジュールは?
国公立大学
国公立大学は私立大学とは異なり、前期・中期・後期とも同じ出願日です。日程を分けて選抜を行う「分離・分割方式」であるため、日程ごとに出願校を変えるほか、毎回同じ大学を受験することも可能です。中期の日程は公立大学(一部)のみとなるため、受験大学に公立校が含まれる場合に限り、3回の受験チャンスがあります。それでも私立大学と比べると受験機会が少ないため、出願大学はよくよく検討しましょう。前期日程に募集人員を多く振り分けている大学・学部が多いため、必然的に前期日程で受ける大学・学部が第一志望となるでしょう。
私立大学
私立大学は、試験日が重ならない限り、何校でも受験可能です。また、近年の私立大学の入試は科目や配点に工夫をして、大学・学部のアドミッションポリシーに適した選抜を行うなど、入試方法が多様化しています。なかには、入試方式が2種類以上という学科もあるため、募集要項はよく確認しておきましょう。
私立大学の一般選抜入試は、おもに2月初旬~中旬に実施される試験が前期、2月下旬~3月に実施される試験が後期と大別されます。入試時期をずらして、2度以上入試が行われるため、チャンスが増えるといえます。コロナ禍の2021年は、受験機会が多い私立大学の人気が高いそうです。共通テスト利用入試の私立大学を受験する場合は、追試験を含めて3度行われる共通テストとのスケジュール調整も考えて出願しましょう。
後期受験するときのポイント・注意点
国公立大学
中期・後期の出願期間は前期日程と同じ
前述したように、国公立大学は、2次試験の中期・後期日程の出願期間が、前期日程と同じです。共通テストを受けたら、自己採点結果と塾などが公開する志望動向分析をふまえて、前期、中期(公立校のみ)、後期、それぞれの出願校を決めます。別々の大学を受験する、同じ大学を2回受験する・3回受験する、どれも自由に組み合わせ可能です。中期と後期のみ受ける、という選択肢もあります。よく考えて出願しましょう。
中期・後期の倍率は出願時より下がる
基本的に中期・後期は募集人員が少ないため、出願の時点では、倍率は高く発表されます。ですが、出願はしたものの前期で合格した受験生と私立に受かった受験生は、実際は試験を受けないため、国公立大学における後期試験の欠席率は50%以上にもなるそうです。出願時の倍率に比べ、実際は倍率が大幅に下がるのですから、倍率に過剰なプレッシャーを感じる必要はないでしょう。
小論文と面接対策をしっかり
中期・後期の試験は、国語や数学などの教科試験がなく、小論文や面接のみ、という大学が多いです。受験勉強と並行して、しっかり対策を行いましょう。また、なかには共通テストの成績だけで合否判定を行う大学もあります。小論文や面接の対策が難しければ、そうした大学を選んでもいいでしょう。
私立大学
3月でも出願できる
浪人を避けたい現役志向の受験生にラストチャンスとなるのが、私立大学の後期試験(2期募集試験) です。3月中旬~下旬でも出願できる大学がありますが、出願までの期限が短く、出願の2日後が試験などと、タイトな日程になります。願書は早めに取り寄せて準備しておきましょう。2020年度の例として関東エリアの大学では、帝京大学や東京経済大学、東京女子大学、國學院大學、大東文化大学の一部の学部などが、3月初旬~中旬を出願締め切りとしていました。最後まで現役合格をあきらめず、試験に臨みましょう。
共通テスト利用入試は後期もある
後期試験でも、共通テスト利用入試を行う私立大学があります。私立でも小論文や面接が苦手なら、共通テストの結果のみで合否を判定する私立大学を志望校にしてもいいでしょう。出願する私立大学は、共通テストの自己採点結果と過去の合格者データの比較分析をもとに、じっくり検討しましょう。
倍率が高くなる傾向
後期試験は募集人員が少ないため、受験生が集中する傾向があります。結果、高い倍率となり、難易度も高くなってしまいます。出願の際には、志望する私立大学の過去の受験データから、合格の可能性を判断しましょう。前期の志望校よりも1~2ランク下げて受験すると安全だといわれています。
1、2科目で受験できる大学もある
私立大学の一般選抜は3科目での受験が主ですが、後期になると、1~2科目で受験できる大学が多くなります。1~2科目に比重がかかるとなると、2月の入試とは対策が変わってきます。また他の受験生もその科目が得意だと考えると、突出して高得点を狙える科目があるといいでしょう。
入学手続きの準備をしておく
私立大学の後期入試は、合格発表~入学までの期間が短いため、入学金や授業料など、入学手続きをスムーズに行う必要があります。遠方で手続きが難しい場合、代理人を立てられる場合があります。各大学に問い合わせてみましょう。1人暮らしをする場合は、早急に物件選びも必要になります。
大学の後期入試で合格するためには?
後期試験を受ける場合は、大学受験がより長丁場になります。試験会場への慣れない移動や試験の緊張などから疲労がたまってくるでしょうし、まわりが合格していくプレッシャーから、気持ちが落ち込むこともあるでしょう。これまでの勉強法や、自分の学力に自信をなくしてしまう人もいるかもしれません。
そんな時は気分を変える必要があります。受験では、メンタルを整えることも必要です。メンタルのセルフケアは、受験だけでなく、就職してからも役に立ちます。
実はストレスを長い間受け続けると、脳の萎縮につながるなど、記憶に悪影響を与えることが科学的に証明されています。受験期にくよくよとマイナス思考をしていても、何も状況は変わりません。そんな気持ちは、はやめに手放してしまいましょう。
まずは、ここまでがんばってきた自分を存分に褒めてあげましょう。
自分へのご褒美に、好きな音楽を聞く・動画を見る・マンガを読む・スイーツを食べる・信頼できる人と話をするなど、好きなことをする時間をもちます。気持ちが上向く方法は人によってさまざまですよね。自分をいたわって、少しでもストレスを軽くしてくださいね。
リフレッシュできたら、きっと勉強もはかどるはずです。後期試験に向けての勉強は、後期試験の過去問がベストです。過去問を解いたら、採点結果から現状を分析します。理解が足りていない箇所など、やるべきことをリストアップします。ポイントとしては、後期試験までの時間から逆算しつつ、優先順位を立てて、無理のない学習量におさめること。この時期の無理は禁物です。
ほかの人が合格を機に勉強をやめても、後期試験に向けて勉強を続けている分だけ、あなたの学力はより伸びているはずです。モチベーションを保ち、最後までがんばりましょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか。受験を前期であきらめるのは時期尚早です。生涯でたった一度の現役合格ができる機会です。悔いのないよう、最後まで合格を勝ち取りにいきましょう。勉強期間が長くなったとしても、やればやるだけ、あなたの糧になっています。前向きな気持ちで、合格後の自分の姿をイメージしながら勉強できるといいですね。
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