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受験前日や直前の”不安”や”緊張”をほぐす過ごし方を紹介

最終更新日:2023-05-22

※本記事は2020/10時点の情報に基づいて作成しています。

今回は「受験直前」や「受験前日」の過ごし方についてお話しします。

人生の中で受験をする機会は、そう何度もありません。緊張や不安から、受験前はソワソワしてなんだか落ち着かない気持ちになりがちですよね。

大学受験の当日にこれまでの勉強の成果を100%発揮するためには、快適に試験を受けられるコンディションづくりも大切です。

このコラムでは試験当日、前日の心得や、持ち物の一覧、さらに直前に取り組みたい勉強について、

さらには、心身のコンディションを整えるヒントと、直前・前日に取り組みたい勉強や事前準備についてもご紹介します。

「緊張したらどうしよう…」「会場には試験開始のどれくらい前に行くの?」など、不安はすべてここで解消しておきましょう。

受験を経験したばかりの大学生からのアドバイスも、ぜひ参考にしてください。

東京大学 文科一類 / 東京工業大学 理学院 / 一橋大学 法学部 / 東京医科歯科大学 医学部[医] / 北海道大学 医学部[医] / 東北大学 工学部 / 早稲田大学 政治経済学部 / 早稲田大学 商学部 / 早稲田大学 創造理工学部 / 慶應義塾大学 法学部 / 慶應義塾大学 経済学部 / 慶應義塾大学 理工学部 / 上智大学 外国語学部 / 東京理科大学 理学部第一部 / 東京理科大学 工学部 ほか多数合格!

※大学受験ディアロ・大学受験Dialo onlineの2022年度入試実績です(在籍生のみ/講習のみ・体験のみは含まず)。
2016年大学受験ディアロ開校以来、各年度入試ののべ合格数について比較し2022年度が過去最多。

大学試験の直前は何をしたらいい?

大学試験の直前までの過ごし方【勉強】

受験直前の12月ごろになると、寝る時間以外のほとんどを勉強時間に費やすという受験生が多くなると思います。焦る気持ちから、睡眠時間を削ってまで勉強したくなる受験生もいるかもしれませんが、無理は禁物です。

夜にしっかり眠ることで、その日勉強した内容が記憶として定着すると言われています。頑張って暗記したことも忘れやすくなってしまいますし、免疫力を低下させないためにも、睡眠時間は確保したうえで勉強しましょう。

大学入学共通テストを受ける受験生は、この時期を、共通テスト対策にあてると思います。アウトプットが勉強の中心になりますが、大切なのはこなした演習問題の量ではなく、一つひとつの問題をきちんと自分の知識にすることです。そのためには復習が欠かせません。

効率良く勉強するなら、塾を活用するのもおすすめです。直前講習なら、試験に出やすい箇所や、受験生がミスしがちな箇所など、ポイントを絞った学習ができます。また、志望大学の点数配分を見直して、優先順位をつけて勉強してもいいでしょう。

ここで避けた方がいい学習法を3つお伝えします。

まず、受験直前期に、新しい参考書や問題集を使い始めるのはNG。直前期に解けない問題に直面して、動揺したり、落ち込んだりしては、モチベーションが下がってしまいます。

2つめに避けたい学習は、まとめノートを作ることです。作っている間は勉強している気になりますが、わずかな時間では復習まで手が回らず、作ったきりになり、知識として定着しないことが多いからです。ノートを作るよりは、問題を何回も解いて覚える方が効果的ですし、補足的な内容は教科書や参考書に直接書き込むといいでしょう。

3つめは、教科書や参考書を読むなど、インプット学習だけをこの時期にすること。受験で合格するためには、何よりもアウトプットが重要です。問題集で演習問題を解くなど、アウトプットの勉強も必ず一緒にしてください。

このように、試験の数日前まではできる限り勉強しますが、試験まであと3日になったら、全力モードは封印しましょう。3日前からは、試験本番に向けてコンディションを整えることを優先します。

特に試験前日は、勉強しても頭に入ってこないという人が多いようです。無理に勉強せず、リラックスして過ごすのがいちばん。それでも勉強している方が落ち着く、という人は、手をつけたことのない難しい問題を解くのではなく、社会や理科など暗記系科目や、英単語の確認、数学の解法の確認(解く必要はありません)、苦手な部分の復習、参考書の重要事項やまとめノートの見直しなど、最低限の学習で十分です。

大学試験の直前まで過ごし方【体調管理】

入試は何よりも「健康第一」。体調が万全だと、頭が冴えわたる感覚があると思います。風邪や感染症予防のための対策として、こまめな手洗いうがい、アルコール消毒、マスク着用を徹底し、ソーシャルディスタンスを守ります。必要に応じて予防接種も受けましょう。

食事は、1日3食しっかりと。ビタミンや食物繊維たっぷりの野菜に、肉魚などのたんぱく質、主食である炭水化物を同等量食べると、栄養バランスが整います。ただし、食べ過ぎも良くないので、腹8分目に留めてください。そして、就寝する2時間くらい前に40度前後のぬるめの湯で(平熱によってぬるめの温度に個人差があります)、15~20分ほど入浴すると、ぐっすり眠れるでしょう。

また、夜型になっている人は、試験の2~3週間前から、朝型の生活にシフトしていきます。脳は目覚めてから3~4時間たたないと完全に働きません。試験1時間目から脳をフル回転させるには、朝6時に起床し、夜10時に就寝するのが理想です。

また日中に眠くならないためには、8時間の睡眠時間が必要です。夜の方が勉強に集中できるという受験生も、必ず朝型へ移行してください。前日だけ早く寝ようとしても無理な話で、試験当日に眠気に襲われては、実力を発揮できません。

試験前日にぐっすり眠るためには、以下の行動がおすすめです。

  • 寝る前にホットアイマスクで目を温める
  • 好きな音楽を聴いてリラックス
  • ハーブティーやホットミルクなど、ノンカフェインのホットドリンクを飲む
  • 布団のなかで全身の力を抜いて深呼吸する
  • 寝る前にスマホの画面を見ない(ブルーライトの刺激を避ける)

大学試験の直前にやらないほうがいいことは?

試験の直前に緊張をほぐそうとやったことが逆効果になった、という失敗談を聞くことがあります。
確認しておきましょう。

  • 音楽を聴いたら、頭から離れなくなってしまった
  • 長めに入浴したら、気分が悪くなった
  • コーヒーを飲んだら、お腹をこわした


音楽は歌詞がないインストゥルメンタルにする、入浴時間はほどほどに、飲みなれないものは口にしないなどを心がけるといいですね。

受験当日は、試験開始までは自席で直前の勉強をする人が大半だと思いますが、ここであまり周りを気にしないことも大切です。受験当日に周りの人が自分よりも賢く見えて焦った、などと、全国から集まる受験生に圧倒されがちですが、他人と自分を比べても仕方がありません。自分を信じて、不安ははねのけましょう。休み時間に友達と答え合わせをすることも、不安材料になるので避けます。終わった試験のやり直しはできません。常に次の試験のことを考えましょう。

休み時間は、参考書やまとめノート、解法の確認、暗記など、試験直前の学習に取り組みましょう。目の前の単語帳やノートだけに集中すると、周りが気にならなくなりますよ。

受験前日の勉強は、何をしたらいい?

続いては「受験前日」のお話です。

試験前日は、難しい問題を解く、新しい知識を詰め込むなどの勉強は避けるようにしましょう。

思い切って初めてのものには手を付けず、復習だけにしておくようにしましょう。これまでの受験勉強で作成した暗記ノートや、間違えた問題を集めたノートなどを見返しましょう。英語はリスニングCDを聞いておくと、耳が英語に慣れて、本番での聞き取りやすさにつながります。

このほかに、本番と同じ時間割で過去問を解いてみるのもおすすめです。ただし、初めて解くのではなく、一度チャレンジしたことのある問題を使うのがポイント。新しい問題が解けないと、試験への不安が増してしまうからです

行き過ぎた勉強は避けて、心に余裕をもち、ゆっくり過ごすことが大切です。

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大学試験の前日の過ごし方

試験前日は、当日の朝起きてから出発するまでの流れと、受験会場までの経路をシミュレーションしておきます。乗り換えが多い経路の場合、数パターンを用意しておくと安心です。スマホ(携帯電話)や、メモ、印刷したものなどで確認できるようにしておいてもいいでしょう。

また、学校説明やオープンキャンパス、学園祭などで受験大学に足を運んだことがなければ、受験前に下見をしておくと、当日の心の余裕につながります。宿泊を伴う受験で同行家族がいるなら、家族に下見をお願いしてもいいでしょう。
早朝は駅出入り口の利用時間外で想定ルートが使えず、遅刻しそうになった、という事例があるので確認しておきましょう。また、大きな駅では、乗り換えが分かりにくいことも考えられます。

当日は余裕をもって、40分~1時間前には会場に到着できるといいですね。試験会場が広いと教室を探すのに時間がかかるため、移動時間にプラスしておきましょう。

前日からホテルに宿泊する受験生は、過ごし方を工夫して緊張しないようにしましょう。自宅にいる雰囲気を出すなら、いつも聴いている音楽を流す、しっかりと眠るために寝具に気を配るなどです。ベッドの足元のシーツがマットの下に挟まれていたら、引き出しておきましょう。

人は、睡眠中の体温調節のために、手足から熱を放出するからです。荷物が増えますが、ふだん使っている枕を持参してもいいですね。ホテルの部屋は乾燥しやすいため、部屋に加湿器があるとベストです。

宿泊プランは、夕食や朝食付きを選ぶと安心ですが(朝食は提供時間を確認)、食事なしなら、近くに飲食店やスーパー、コンビニがあるかどうかを確認しておきます。

受験前日の夜は、好きなものを食べて(生ものや脂っこいものは避ける)、気分よく過ごしましょう。

ここで持ち物について解説したいと思います。前日や当日に買おうとしても、ものによっては入手できない可能性もあります。できるだけ早めの準備がおすすめです。

試験当日の持ち物

受験票

雨で濡れたり、破れたりしないようにクリアファイルなどに入れる

筆記用具、消しゴム

使い慣れているものを、予備を含めて多めに持参

腕時計

前日までに時間のずれがないかを確認して、アラーム設定の解除もチェック。計算機機能付きの時計などは、持ち込めない場合があるため避ける

身分証明書
(生徒手帳、生徒証)

受験票を忘れた、紛失してしまった場合の再発行で必要

参考書や単語帳

ポイントを確認する程度の復習用に最低限の学習用具を持参

交通機関ICカード
現金(小銭)

ICカードがあると切符を買う手間がなく便利。現金は少し多めに持つと安心

防寒具
(カイロや羽織ものなど)

会場や座る席によって寒暖差があるため、カーディガンやパーカーなど着脱しやすい防寒具も持っていく

昼食

試験が午後もある場合に用意。会場付近の売店、コンビニなどは混雑するうえ、品切れになる可能性も。お弁当やおにぎりを持参するとベター(学食が営業していれば、学食の利用も可能)

お菓子

糖分補給のためのチョコレートやアメなど

ミネラルウォーター

冬でも脱水症状が起こることがある。こまめに水分補給を

ハンカチ、ティッシュ

ティッシュは多めに用意すると安心。雨や雪の際は、タオルも持参

マスク、消毒液
除菌シートなど

試験会場は狭い空間に大人数が集まる。次の試験に備えて、しっかりと予防を

靴下、上履き

雨や雪で足元が汚れたり冷えたりした時のために、替えの靴下を用意。上履き持参の会場もある

スマートフォン、携帯電話(充電バッテリー、充電コード)

乗換案内や電車の遅延、運休時、緊急時に必要。会場に着いたら必ず電源を切ること

クリアファイル

会場で配布される資料などを入れる


必要に応じて用意する持ち物

会場までの地図

Webサイトから印刷する。スマートフォンの地図アプリなどで確認できるが、充電切れや圏外などでも対応できるよう、紙の地図があると安心

路線図・時刻表

会場までの乗換ルートも印刷して持参。交通機関の乱れなどにも対応できるようにしておく

常用薬

ふだんから服用している薬があれば持参。整腸薬や目薬、頭痛薬などもあると安心

雨具(雨の確率が高い場合)

折り畳み傘やレインコート、濡れたものを入れるビニールなど

ヘアゴム

髪の毛が長い人は束ねる

お守り

少しでも緊張を和らげるために、あれば持参する

メガネ

会場が広いと、板書された試験時間や注意事項などが確認しづらいため


前泊する場合の持ち物

試験会場が自宅から遠い場合は、会場近くのホテルに宿泊することになります。ふだんとは違う環境、なおかつ翌日が大学入試となれば、緊張してしまうかもしれません。少しでも緊張を解くために、以下を持参すると安心です。

部屋着・寝間着

自宅にいる時と同じ格好でリラックス

使いなれた枕のほうが熟睡できる

ホットアイマスク

疲れ目を癒やし、安眠効果が期待できる

ホットドリンク

ふだん飲んでいるもの。安眠効果が期待できるハーブティーなどがおすすめ

入浴剤

ふだん使っているもの


また、試験当日の服も用意しておきますが、英文が入っていないものにします。もちろん、数式など学習に関係がある柄ものもNGです。マスクの柄にも注意しましょう。

会場にもよりますが、3割程度の受験生が私服のようです。「着慣れている制服がよい」「制服の方が勉強モードになれる」「私服の方が体温の調節がしやすい」など、人によってさまざまだと思います。

準備が整ったらゆっくり入浴して、22時には布団に入りましょう。

食事で気を付けることは?

受験前日の食事で気を付けたいのは、生ものや脂っこい食事を避けるということ。生卵や刺身、唐揚げやとんかつなどが挙げられます。受験というと、ゲン担ぎで豚カツを用意しがちですが、前日~当日は避けましょう。受験の緊張やストレスから胃腸の働きが悪くなっていると、消化不良を起こす可能性があります。

とはいえ、免疫力を高め、ブドウ糖の吸収を助けるビタミンB1を豊富に含む豚肉は、栄養面に優れた食材。しょうが焼きや、野菜たっぷりの鍋にして食べるのがおすすめです。ビタミンB1は、魚や納豆にも多く含まれます。

また前日の昼~夕方以降は、寝つきが悪くなるカフェインを避けます。カフェインは、コーヒーや紅茶、煎茶をはじめ、微量ですがほうじ茶、ウーロン茶にも含まれます。エナジー系のドリンクもNG。意外なところではコーラなどの炭酸飲料にもカフェインが入っています。チョコレートも、ハイカカオ製品は、カフェインが多めなので気を付けましょう。

個人差はありますが、どれも摂取する量時間に配慮が必要です。

ノンシュガーのお菓子に含まれる甘味料や冷たい食べ物・飲み物、刺激物など、腸を刺激する食品も避けましょう

睡眠はしっかり

良質な睡眠は、日中のパフォーマンスを向上させることが知られています。

また脳にある海馬は、ノンレム睡眠時に感情や物事の整理を行い、レム睡眠で記憶として定着させるそうです。よく眠れた日は、目覚めがすっきりして、頭の中がクリアに感じられること、ありますよね。

睡眠時間は、普段から最低でも7時間は確保したいもの。もちろん、試験前日も同様です。生活が夜型になっていた場合は、遅くとも試験1週間前には朝型にしておきます。

また試験前日に不安から寝付けず、結局勉強してしまった…と聞くこともありますが、寝不足は記憶力や判断力を低下させる原因になります。

眠れない時に眠るためには、じっと布団の中にいてはNG。布団で目をつぶっている状況が、「布団の中が眠れない場所」だという脳の認識につながるそう眠れない時は、ソファやカーペット、畳など布団以外の場所でゴロゴロして、眠くなったら布団に入ると良いそうです。

ほかに試験前日にできることとして、

  • 朝に太陽の光をしっかり浴びて、体内時計を正常に働かせる
  • 日中に有酸素運動をして、適度に疲れる

などが、良質な睡眠につながります。

ただし、ランニングなど強度の高い運動を寝る前にすると、交感神経がたかぶるため控えます。寝る前の運動は、軽めのストレッチがおすすめ。
交感神経を刺激するブルーライト対策として、寝る前にテレビやスマホを見るのもやめましょう。

それでも不安で眠れない場合の対処法

あまり気負わず、「寝付けないな」と思ったら、呼吸に意識を向けたり、深呼吸をしたりしてみましょう。するといつの間にか寝てしまった、という先輩もいます。ほかには、身体全体に力を入れて緊張させる → 一気に脱力する、という筋弛緩法も、入眠効果が期待できます。

このほかの対処法として、

  • 寝る前にジャスミンティーやホットミルクを飲む
  • 入浴で体温を上げ、就寝時に下げるようにする
  • アロマオイルを活用する
  • ホットアイマスクで目をあたためる

といった安眠法もあります。ぜひ試してみてください。

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受験前日の失敗談

受験前日の過ごし方にも、いろいろとコツがあることが分かりました。
ここからは、試験前日のよくある経験談をお伝えしたいと思います。

  • ・段よりも長風呂をしたら、体調が悪くなった。
  • 前日にホテルに宿泊したら、普段と違う環境なのであまり寝られなかった。
  • ずっと夜型の生活だったため、前日なかなか寝付けなかった。受験当日は睡眠不足になった。
  • もともとストレスに弱く、本命の大学の受験前日にピークに達してしまい胃痛や吐き気がひどくなってしまった。
  • リラックスしようと音楽を聞いたら、歌詞が頭から離れなくなってしまい、試験に集中できなくなった。

普段と違うことをしたらトラブルにつながった、という事例が多いです。自宅で過ごすなら、普段通りを心がけると良さそうです。体調管理や、メンタル面の強化は一朝一夕には難しいことなので、今から取り組んでおきたいですね。
試験会場が遠方でホテルに宿泊するケースでは、環境の変化は避けられないですが、早めにチェックインをして、ホテルの部屋でリラックスする時間を持つといいでしょう。良質な睡眠のために、空調を部屋ごとに管理できるホテルを選ぶのも一つの策です(空調が一括管理されている宿も多いですので)。

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大学試験の当日の過ごし方と注意点

受験当日の朝、ぐっすりと眠れたでしょうか。緊張からあまり眠れなかったとしても身体を横たえているだけで、就寝時の80%は体力が回復するそうです。安心してくださいね。朝の時間をゆっくり過ごして、気分を落ち着けましょう。行動はふだん通りに、いつも朝食に食べているものは受験の朝も食べましょう。

もし緊張を感じたら、ゆっくり深呼吸して温かい飲み物を口に。その他、気持ちが落ち着くアイテムを用意しておくのもおすすめです。それに、緊張するのはこれまでがんばってきた証拠。緊張を肯定的にとらえて、少しでも和らげる方法を考えましょう。

朝食は、試験開始時間の3時間前に食べます。体にしっかり消化・吸収させると、試験開始から脳がよく働きます。進んで摂取したいのは、脳のエネルギー源になる炭水化物ですが、単独ではなく、炭水化物を効率よくエネルギーに変えるビタミンB1の多い食品も摂りましょう。

ビタミンB1の多い食品は、豚肉や卵、納豆などの大豆製品、ごま、海苔など。寒い冬の朝ですから、体を内側から温める汁物もおすすめです。何品目も食べると時間がかかるため、具沢山の豚汁に炊き込みご飯といった献立も良いでしょう。

また、ストレスなどで腸の消化能力が低下していると、脂が多い食事で胃もたれや消化不良を起こします。牛乳や生卵、生野菜、刺身など、火が通っていない食品も避けた方がいいでしょう。

受験会場には、1人で向かうもよし、同じ会場で受験する友だちがいれば一緒に向かうもよし。どちらにしても自分のメンタルに影響しない行動を選びましょう。雪や豪雨などの気象現象、電車の遅延など、アクシデントを避けるために、天候や交通情報、持ち物などをもう一度確認してから出発します。

電車内では、集中力を高めるためにイヤホンで音楽や英文のリスニングを聴いてもいいですね(乗り過ごしには注意)。車内が混雑しても見られるように、小さな単語帳を用意しても良いでしょう。

次に、試験当日に起こりうるトラブルへの対処法もお話ししたいと思います。

体調不良

試験会場に到着する前に試験が受けられないくらいの体調不良になってしまった時は、本人(または代理人)が受験票に記載の「問合せ大学」に電話連絡をします。会場に到着してから体調不良になった場合は、試験監督や会場スタッフに伝えて、指示に従いましょう。

受験票忘れ・紛失

気を付けていても、受験票を忘れたり、紛失したりすることがあります。忘れた時は取りに戻らずに、受験会場へ向かいましょう。会場スタッフに受験票を忘れたことを伝えると、仮の受験票を発行するなどの措置を取ってもらえるケースがほとんどです。

電車遅延

通勤・通学時間帯は、電車の遅延が起こりがちです。試験に間に合いそうにない時は、[集合時間までに試験会場へ電話する→駅で遅延証明書をもらう→遅延証明書を試験会場で見せる]という対応をすれば大丈夫です。不可抗力での遅刻は、不利にならないよう配慮してもらえるはずです。

大学生から受験生へのアドバイス

試験本番が近づいてくると、まだ受けたことのない試験に対して不安が湧いてきますよね。試験中に気を付けるポイントを確認しておきましょう。
大学受験を経験したばかりの大学生によると、心がけるポイントは以下の通りです。

  • 受験番号と名前は忘れずに記入する
  • マークミスや計算ミスに気を付ける
  • 難問に当たっても動じず、平常心で問題と向き合う
  • 満点で合格する必要はない。解けない問題があっても焦らない
  • わからない問題は印をつけて飛ばし、できる問題から解く
  • 事前に分野ごとに問題を解く流れを決めておく
  • 他の受験生の鉛筆の音がスラスラと聞こえても、自分は自分のペースでやる!と気にしない
  • 緊張はあって当然と考える。手が震えるような時は、深呼吸をしてリラックス。そのくらいの時間はロスにならない
  • 落ちることは考えない!合格した自分だけをイメージする


このほかにも、試験にまつわるエピソードとして、会場の教室が寒く、1教科目の試験後にトイレに大行列ができてしまった、という話も。トイレは会場の最寄り駅も含め、空いていたら入っておくといいですね。

休憩時間は、友達と答え合わせをしたり、問題の感想や手ごたえを話したりすると動揺してしまうことがあるので、なるべく一人で過ごしましょう。廊下に出て腕をまわすなど、軽く体を動かすと全身の血行が促され、脳が活性化するそうです。また、理科や社会は、休憩時間に見た参考書の内容が試験に出たという話も聞きます。

お昼休憩には、午後の試験で眠くならないよう、昼食は軽めに取った、食後に散歩や昼寝をした、という先輩も。チョコやラムネなど、すばやく脳に届く糖分を摂取するのもおすすめです。ただ、校内の散歩は「広すぎて迷子になった」「花粉症の症状が出てしまった」という話もあるので、気を付けてください。

試験会場では気が張っていてあまり疲れを感じなくても、家に帰った途端に疲れが出る人がほとんどだと思います。複数校を受ける大学受験は、精神的にも体力的にも疲労がたまっていきますから、試験後は早めに帰宅しましょう。好きなことをしてリラックスしてくださいね。

また、Twitterなどを利用していると、他の受験生の感想や自己採点結果を見たくなりますが、高得点の呟きに自信をなくすと、2日目の試験に影響するおそれがあります。他人は他人と割り切って、SNSは見ない方が翌日の試験に集中できるでしょう。

まとめ

特に受験直前~前日は、受験当日の準備を済ませたら「平常心」を心がけてリラックスすることが何よりも大事。

また緊張しすぎるのはマイナスですが、適度な緊張感はパフォーマンスを最大にするともいわれます。

参考書やノートを見返す時も、これまでのがんばりを思い出して、「これだけやったから自分は必ずできる!」と自己暗示をかけます。イメージするのは、合格発表でよろこぶ自分の姿志望大学でキャンパスライフをおくる自分の姿、です。

いいことだけを考えて、ぜひ笑顔で過ごしてくださいね!

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