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「推薦入試」とは?一般入試・AO入試との違い
「推薦入試」という入試方式の名前を聞いたことがある人は多いと思いますが、実際にどのような内容の入試なのかご存知でしょうか?また、合わせて良く耳にする「一般入試」・「AO入試」との違い、知っていますか?「新大学入試」対策専門塾の「大学受験ディアロ」が解説します。
□推薦入試とは?
推薦入試は、【高校での取り組みや実績】をもとにして、受験生の意欲や個性・資質を評価する入試方式です。出願にあたっては、多くの場合は「出身高校の校長推薦」が必要となり、また学業成績やスポーツ・課外活動などの実績について、一定の水準をおさめていることが求められます。
推薦入試は、書類審査や小論文・面接などを通して選抜されるケースが多いですが、国公立大学など一部大学では学力試験が課される場合もあるので、自分の志望校の内容を確認しておきましょう。
なお、推薦入試の受験者数は年々増えており、私立大学においては全入学者のうち推薦入試で合格した人が41%にのぼっており(2018年度。下記表参照)、一般入試に次ぐウェイトを占めています。また、すべての国立大学が加盟している国立大学協会は、「推薦・AO入試による入学者を2021年度までに定員の30%まで拡大する」ことを目標として掲げており、国公立大学においても今後推薦・AO入試経由での入学者数がさらに増大していくことが予想されています。志望大合格を目指すうえで、「推薦入試」は重要な入試方式であることは間違いありません
<コラム>
~「一般入試」と「推薦入試」の違い~
「学力重視」の一般入試に対して、「高校時代の学力・実績重視」の推薦入試
一般入試は、基本的に学力試験のみで合否判断が行われていますが、推薦入試では「高校時代の学力・実績」が最重要視されます。また、一般入試がペーパーテスト形式での学力試験がメインになるのに対して、推薦入試は書類審査や小論文・面接などを通して選抜されるケースが多いです(一部、学力試験が課される場合もあります)。
~「AO入試」と「推薦入試」の違い~
出願にあたって「高校からの推薦が必要ない」AO入試と「高校からの推薦が必要」な推薦入試
推薦入試は、出願にあたって「出身高校による推薦」が必要になることがほとんどですが(一部の方式を除きます)、AO入試では不要です。また、選考にあたっても「高校時代の成績・実績」が重視される傾向の強い推薦入試に対して、AO入試ではそれよりも「アドミッションポリシーに合う人材かどうか」がより重要視されます。
・AO入試について詳しくはこちらから https://dialo.jp/20190910_8278.html
□推薦入試の種類
推薦入試は、大きく分けると以下の3つに分類することができます。
(1)公募推薦
大学側が指定する出願条件をクリアし、かつ在学中の高校から推薦を受けることができれば、誰でも出願することが可能な入試方式です(現役生を対象とする場合が多いですが、浪人生でも受験できる大学・学部もあります)。公募制推薦は「一般推薦」と「特別推薦」の2つがあります。
・公募制一般推薦
出願にあたって多くは「評定平均」に基準が設けられますが、それをクリアしていれば誰でも出願が可能です。国公立大の一般推薦では、センター試験の受験が必須となる場合もあります。高校3年間の学業成績や生活態度などが評価対象になるので、日ごろから真面目に学習に取り組んでいくことが必要になります。
<こんな人におすすめ!>
・定期試験に全力投球し、苦手科目が少ない人
・評定平均が高い人
・公募制特別推薦
部活動の実績や課外活動などを重視した制度で、「スポーツ推薦」「文化活動推薦」などと呼ばれることがあります。スポーツや文化活動で優秀な成績を収めたり、ボランティア活動・委員会活動などに全力を注いだりしたことをアピールすることができます。なお、出願にあたっては、評定平均の基準はない場合があります。
<こんな人におすすめ!>
・部活動や課外活動で実績を残した人
(2)指定校推薦
私立大学で行われている推薦入試の方式で、大学側が指定した高校に通う生徒にのみ出願資格があります。まずは自分の通う高校が志望大学・学部の指定校になっているかどうか確認してみましょう。
なお、推薦枠は少人数となるため、学内で希望者が多い場合には、成績・課外活動実績・生活態度などをもとに「校内選考」が行われますが、その際にとくに重要になるのが「評定平均」です(評定平均が高ければ高いほど、有利になります)。校内選考を通過できれば、合格率はほぼ100%となります。
<こんな人におすすめ!>
・定期試験に全力投球し、苦手科目が少ない人
・評定平均が高い人
(3)内部推薦
大学の付属校・系属校である高校に通う生徒が対象となる入試方式です。在学生のうち、何割ぐらいの生徒が内部推薦で大学に進学できるかは、学校ごとに異なります。内部進学者を審査する方法は、卒業論文を課したり、自己推薦を必要としたりする学校もありますが、共通して必要となるのが「高校時代の成績及びその他活動の成果」です。評定平均が高ければ高いほど、内部推薦で進学できる確率、さらには「希望の学部・学科へ進める」確率が高まります。
<こんな人におすすめ!>
・大学の付属校・系属校に通う人
・評定平均が高い人
□推薦入試の選考方法・スケジュール
●出願条件
「高校時代の成績・活動実績」が重要視される推薦入試においては、下記のような出願条件が設けられている場合がほとんどです。いずれも一朝一夕の対策で何とかなるものではなく、「高校時代をどう過ごしたか」ということが問われる条件である、といってもよいでしょう。
◎高校での成績を数値化したもの(大学側の指定する基準をクリアすれば、出願可能)
「評定平均」:高校1年~高校3年1学期までに履修した教科成績(5段階評価)の合計を科目数で割った数値
もしくは
「学習成績概評」:評定平均値をもとに、A~Eの5段階評価で成績を示したもの
◎部活動・課外活動での実績を示すもの
公募制特別推薦などの場合では、例えばスポーツでは全国大会など大学が指定する大会での上位入賞が条件だったり、
生徒会・地域活動などの実績をアピールしたい場合は「活動実績の証明」を提出が必要になっていたりします。
●選考方法
書類審査や小論文・面接などを通して選抜されるケースが多いですが、一部大学では学力試験が課されたり、志望する学部によっては実技試験が課されたりする場合もあります。自分の志望大における選考方法について、まずは確認してみましょう。
○書類審査
1)受験者本人が用意するもの
・「志望理由書」「自己推薦書」「エントリーシート」(※大学・学部によって異なります)
→志望理由や自分の強みなど存分にアピールできるように、入念に準備をしましょう。
2)高校に用意してもらうもの
・「調査書」:評定平均値や生活態度などをまとめたもの
・「推薦書」:学級担任や部活動顧問などの先生が推薦理由を記入したもの
○小論文
受験生の表現力や思考力、人柄などを知る目的で課されます。「文章読解型」(提示された長文を読み、関連するテーマについて記述する)や「課題論述型」(テーマが指定され、それに沿った内容を記述する)の出題が中心となります。
○面接
小論文と同じく、受験生の表現力や思考力、人柄などを知る目的で課されます。提出した資料の内容をもとに、個別形式もしくはグループ形式で実施されます。一部の大学では、志望する専門分野に関する口頭試問が行われる場合があります。
○学力試験
一部大学においては、学力試験が課されたり、センター試験の受験が義務付けられたりしている場合があります。
●スケジュール
推薦入試は10~11月頃が実施のピークとなります(実施に先駆けて、出願を行う必要があります)。1~3月頃に実施される一般入試よりも早いタイミングで実施されることになりますので、「気が付いたら出願できなかった!」「準備が間に合わない!」というようなことがないように、早めに情報収集をするようにしましょう。
※推薦入試の場合、出願期間、選考日、合格発表日などの日程が大学・学部により大きく異なります。詳しくは、各大学が発表する募集要項などで確認するようにしてください。
~推薦入試合格は、「大学受験ディアロ」にお任せください!~
ディアロ武蔵浦和校スクールマネージャー 伊藤
推薦・AO入試について、保護者の方とお話をすると「特別な入試なのでうちの子には…」「留学経験や全国大会への出場経験が無いと厳しいのでは…」との声をいただくことがあります。しかし、特別な経験が無くても推薦・AO入試で合格を勝ち取る受験生は年々増加しており、私立大学では入学者の約半数を占めています。
ディアロでは、対話式トレーニングを通じて生徒が主体の学びの場を提供するとともに、出題者の意図を見抜く力も身につけられるよう意識しトレーニングを行っています。加えて、プレゼンでは解法のプロセスを自身の言葉で説明し、問題の本質に目を向けられることに重点を置いています。
これらを踏まえた上で、論理的なつながりを持って答えられるようになることは、推薦・AO入試の後に待っている大学生活・就職活動、そして社会人生活においても非常に重要なスキルとなります。
是非、推薦・AO入試を目指す中で「なぜ」を繰り返して、それに対する自分なりの考え・結論を出す習慣を身につけていきましょう!
プロフィール【資格】▼国家資格 キャリアコンサルタント ▼JCDA認定CDA(キャリア・デベロップメント・アドバイザー) ▼ジョブ・カード作成アドバイザー 【経歴】大学卒業後、大手予備校に就職。チューターとして主に生徒の進路指導を行い、校舎運営に携わる中で推薦・AO入試対策の主担当を務める。その後、総合人材サービス会社にて就職・転職活動の支援に従事。2016年3月よりディアロ開発部の一員として、ディアロ武蔵浦和校の教室運営に携わる。「推薦・AO入試対策講座」企画・監修。 |
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