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大学面接での効果的な自己PRまとめ!回答例や評価基準を解説します
みなさん、こんにちは。今回は、大学受験の面接でよく質問される自己PRについてのコラムです。
自己PRと言っても内容が幅広いので、どんなことを話せばいいのか迷ってしまいますよね。自分がどのような人間なのかを面接官に伝えるためには、事前の自己分析も大切です。
今回の記事では、効果的な自己PRのための準備や練習方法を解説していきます。
この記事の目次
大学入試面接の自己PRとは?
大学受験の面接で、聞かれることが多い質問のひとつが「自己PR」です。
「総合型選抜(旧:AO入試)」や「学校推薦型選抜(旧:推薦入試)」とは、大学・学部とマッチングする人物像を総合的に判断する入試です。入学試験の得点が優先される「一般選抜(旧:一般入試)」とは違い、出願書類や面接での自己PRが重要になります。
なかには、出願書類や小論文よりも面接の配点を高くしている大学・学部もあります。
自己PRと自己紹介の違い
あなたは、自己PRと自己紹介の違いがわかりますか?
自己PRは、相手に自分を売り込んで、認めてもらうこと。自己紹介は、単に自分がだれであるかの事実を相手に伝えることです。
面接では、自己紹介より自己PRのほうが話す時間が長くなります。面接官は面接のプロですから、自分を良く見せようと装っても見抜かれてしまうでしょう。
面接時の自己PRでは、受験生の人間性が見られているため、ありのままの自分で誠実に話すと好印象です。
自己PRの重要度
これまでお話ししてきたように、大学側が面接でおもに見ているのは、受験生の人間性です。
自己PRでは、次のようなことをアピールしましょう。
- 目標のためにした努力
- 困難に立ち向かったエピソード
- 創意工夫をして乗り切ったこと
上記を具体的な話題を交えてながら、身に付いたことや得たものなどを伝えましょう。
大学に入ったらどう成長できるのか、卒業後に社会にどう貢献するのか、という未来的な要素も盛り込み、向上心や精神力、誠実さなどをアピールできるとさらによいですね。
面接官は、これまでの活動を通じて得たものや考えに関心があります。面接で聞かれる質問は、志望理由書(エントリーシート)に記入した内容をさらに掘り下げた内容になるため、エピソードが豊富な自己PRを書いておくと良いでしょう。
志望理由書の書き方については、下記のページで紹介しています。
大学の志望理由書の書き方とは?チェックポイントや例文を紹介
大学面接でよく聞かれる質問4つ
面接官は、自由に自己PRをさせることもあれば、もっと具体的に質問してくることもあります。
実際によくある質問の具体例を4つ紹介します。
1.あなたの長所・短所は?
長所だけを聞くパターンと、長所・短所の両方を聞くパターンがあります。
前向きである、明るい、やさしいなど、色々な長所が考えられますが、大切なのは、漠然と答えるのではなく、相手がイメージできるように説明を加えることです。また、「以前はできなかったが、努力してできるようになった」という話し方をすると印象に残りやすくなります。
例)長所についての紹介例
「私の長所は、前向きなところです。以前の私は何かに失敗すると、すぐにくよくよと気にしていたのですが、ある日ふと落ち込んでいる時間がもったいないと考えるようになり、それからはすぐに気持ちを切り替えて、失敗の原因をしっかり考えて次に活かそう、と思うようになりました。」
短所もただ述べるだけではなく、改善しようと努力していることを話せば、アピールポイントになります。
好印象を与えるポイントは、どんなエピソードも、前向きな言葉で締めくくることです。
2.高校生活でがんばったことは?
こちらは学校推薦型選抜で特に出やすい質問です。
部活動や勉強、課題への取り組みなど、高校生活全般での活動について話しますが、ポイントは「面接官から深堀りされたときに答えに詰まらない、引き出しがたくさんある話題かどうか」です。ボランティア活動などの課外活動でも、熱心に参加し自分なりの気づきなどを得ることができていれば、深堀りされてもきちんと答えられるでしょう。
活動の種類は調査書に記入されますが、2020年に拡充されました。「指導上参考となる諸事項」として、以下6項目を学年毎に記入するようになっています。
-
- 学習における特徴等
- 行動の特徴、特技等
- 部活動、ボランティア活動、留学・海外経験等(具体的な取組内容、期間等)
- 取得資格、検定等(専門高校の校長会や民間事業者等が実施する資格・検定の内容、取得スコア・取得時期等)
- 表彰・顕彰等の記録(各種大会やコンクール等の内容や時期、科学オリンピック等における成績、時期、国際バカロレアなど国際通用性のある大学入学資格試験における成績・時期等)
- その他(生徒が自ら関わってきた諸活動など)
これまで同様に「総合的な学習の時間の内容・評価」、「特別活動の記録(ホームルーム活動、生徒会活動、学校行事)」の記入欄があります。
また、大学によっては指定する特定の分野(保健体育、芸術、家庭、情報等)で特に優れた学習成果を上げたことが備考欄に記載されます。そのため、志望学部に関連する活動以外にも、胸を張って伝えられる努力の成果や成長点があることが不可欠です。
調査書の内容を踏まえて、具体的に話せるようにしておきましょう。
3.好きな(得意な)科目とその理由は?
好きな科目や、得意な科目を聞く質問の目的は、どういったことに興味をもって勉強してきたかをみることです。
志望する学部・学科に関連する科目を、好きな科目としてアピールできると好印象ですが、ウソをつくのはNGです。面接官は理由に注目していますから、どうして好きになったのかはもちろん、その科目のためにした努力も話せるといいでしょう。
好きな科目と得意な科目は混同しがちですが、分けて考えると話がわかりやすくなりますよ。
4.将来の夢や目標は?
志望している大学・学部から目指せる職種に絡めましょう。特に、医学・看護・薬学などの医療系をはじめ、教育系、法学系、工学系の学部などは職業に結びつきやすいですから、将来の夢や目標を話すのが理想的です。
就きたい職業が決まっていない場合は、大学での学びを通じて決定したいことや現時点での気持ちでかまいません。社会にどのように貢献したいかを率直に伝えましょう。
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大学面接での自己PRのコツと準備内容
自己PRには、これまでの活動と実績、活動で得た学びや成長、また得たものを大学入学後にどう生かしたいかなど、幅広い内容が含まれることが分かりました。
では、効果的な自己PRをするために、どんな準備をしておけばいいのでしょうか。自己PRの準備方法を解説していきます。
1.自分を特徴づける話題を探す
あなたが今まで経験したことや、印象にのこっているエピソードを書きだしていきましょう。
部活動や委員会活動、勉強などの学校生活はもちろん、習い事などで得た資格や表彰、ボランティア活動など学校外での活動でも構いません。
これまでの人生を振り返って、好きなことや得意なこと、がんばってきたこと、苦労したことなどをチャートなどに描き起こしながら、思いつく限り挙げていきます。家族や友人、高校・塾の先生などから、客観的な意見をもらっても良いでしょう。
2.テーマを決めてまとめる
ピックアップした話題からテーマを一つに絞り、考察を深めていきます。
例)がんばったことをテーマにする場合
- 「○○○をがんばった」
- 「○○○をなぜがんばれたのか?」
- 「△△△だからがんばれた」
- 「△△△だと思ったのはなぜか?」
など、「なぜ?」を軸にして話を掘り下げる。
このように掘り下げていくと、自分の価値観がはっきりしてきて、言語化できるようになるはずです。
一つのテーマに対して最低でも10回は「なぜ?」をぶつけて考えてみましょう。回答は1分以内が目安なので、45秒~1分で話すための原稿を、300~400文字で作成します。
3.面接の練習をする
面接の練習では、2で作成した文章を実際に声に出して何度も読んでみます。
さらに質を高めるには、自分の言葉で話す練習が効果的です。触れたいキーワードを中心にメモを作り、少しずつ言い方を変える練習もしておきましょう。これを繰り返しておくと、概要を頭にインプットできるだけでなく、その場で多少アレンジして答えられるようになります。
ただし、原稿がないと言葉が出てこないという人は、原稿を暗記しても構いません。自分に合った無理のない方法で面接に臨みましょう。
練習の様子はスマホなどで録画しておくと、後からチェックします。
面接練習動画のチェックポイント
- 目線が泳いでいないか
- 姿勢は正しいか
- 話すスピードや声の大きさは適切か
- メリハリのある話し方ができているか
- 滑舌よく話せているか
- 内容に矛盾や過不足はないか
客観的にみることで気づけることがあるはずです。気づいたことを書き出し、修正を加えていくと、だんだんとすっきりと洗練されていきます。
ある程度上手く話せるようになったら、家族や友人、先生などと模擬面接をして、伝えたいことが聞き手にしっかり伝わっているかも確認しましょう。幅広い人の意見を取り入れて、内容をブラッシュアップできるといいですね。
録画→修正→録画→修正……と、練習を何度も繰り返して、回答を45秒~1分で話せるようにしましょう。
アピールポイント別の自己PR例文
アピールポイントが違っても、訴求内容は、取り組むきっかけや努力などの過程、成長した部分、得たもの、今後の展望などであることに変わりはありません。以下を参考に、あなたの自己PRも作成してみましょう。
部活でリーダー経験がある場合
私は高校でバスケ部の部長を務め、部活動を通じてチームワークの大切さを学びました。バスケ部の練習は朝晩2回あり、とてもハードなのですが、私は休んだことがありませんでした。
毎日練習に参加するという努力を見てくれていた顧問やチームメイトから勧められて部長になり、それからは県大会優勝という目標に向かって力を尽くしました。仲間や顧問と相談しながら、練習内容を効率があがる方法に変えるなど、チーム一丸となって取り組んだ結果、県大会で優勝し、全国大会出場を果たしました。仲間の協力と結束力がなければできなかったことです。
また、チーム一人ひとりの意見を聞いて、ポジションの変更をしたことも良かったと思っています。大学でも積極的にリーダー役を担い、よりよい学びの環境を作りたいと思っています。
課外活動で実績がある場合
私は、将来はプログラマーになりたいと考えています。IT業界は人手不足だといわれていることもあり、自分の得意なことで社会に貢献したいからです。中1から独学でプログラミングをはじめて、高校に入ってからも学校から帰宅したら、毎日必ずパソコンに向かってプログラミング技術を磨いています。
中2から毎年U-22プログラミング・コンテストに応募しているのですが、高校2年の時に最高賞である「経済産業大臣賞」を受賞しました。開発したプログラムは、有用性があり、ビジネス展開も可能な作品として評価をいただきました。
大学入学後も、より高度なプログラミングに取り組み、未来の世界で当たり前にあるような、生活に欠かせないツールを開発することで世の中に貢献したいと思っています。
特別なスキルがある場合
私の得意科目は日本史で、日本史に関する知識と行動力では誰にも負けない自信があります。興味を持ったきっかけは、私が住んでいる東京にも江戸時代の史跡があるなど、意外と身近なところで日本史を感じられる、ということを知ったからです。
ほかにも京都で幕末維新の史跡巡りをしたり、大阪城などの城巡りや城跡巡りをしたり、日本史には歴史の名所に実際に足を運ぶことができる、という楽しみがあります。私は、訪れた場所の記録をノートにまとめるなどして知識を深め、歴史能力検定にもチャレンジして、日本史の1級に合格できました。
貴学では、1年次で幅広い基礎課程科目が学べることが、とても楽しみです。私は2年次から史学科の日本史コースに進むつもりでいます。日本の過去をより深く、より詳しく知ることで、これからの未来をより良くしたいと思っています。
志望学部別の自己PR例文
大学には文系・理系のそれぞれに数多くの学部がありますが、どの学部も社会に貢献する人材を育成することが目的であることに変わりはありません。ですから、大学入試の面接では、大学での研究で自身の能力や資質を伸ばし、それを社会でどう役立てるのかということを自己PRに含めましょう。
医療・看護系の自己PR例
私は、がんの先端治療に興味があり、貴学の医学部でがんの治療についての研究をしたいと考えています。きっかけは、私が中学生の時に父ががんで亡くなってしまい、とても悲しい思いをしたからです。父は5年ほど闘病したのですが、その様子を見ていて、がんの症状や薬の副作用に苦しむ人を減らすために、がんに関する新しい薬剤や投薬について研究したいと強く思うようになりました。私の母のように大切な人を亡くして悲しい思いをする人もなくしたいです。
今の一番の目標は、副作用の少ない新薬を開発することです。医系総合大学であり附属病院もある貴学でなら、理想的な環境でより実践的な学びができると考えています。卒業後は大学院に進み、さらに研究を深めたいと考えています。
教育学部系の自己PR例
私の目標は、養護教諭になることです。私自身が小学生の時に体が弱く、よく保健室を利用したのですが、養護教諭の先生がとてもやさしくて、憧れの人になったからです。教員免許が取得でき、養護教諭養成課程もある大学を調べているうちに、高校から推薦も受けられ、レベルも高い貴学で学びたいと強く思うようになりました。
子どもたちの健康を守る養護教諭という仕事は、とても責任がある反面、やりがいも大きいと思っています。社会の在り方が複雑化し、子どもたちを取り巻く環境も、必ずしも常に安心できるものではありません。
子どもたちが笑顔でいられるように、使命感と誇りをもって一人ひとりの子どもとしっかり向き合い、また寄り添うような養護教諭を目指します。そのための教育方法を貴学で学び、実践したいと考えています。
建築学部系の自己PR例
私の将来の目標は建築家です。私が小1の時に、両親が建売住宅を購入したのですが、引っ越し後に、家の作りで改善したいと思った部分がいくつかあり、注文住宅に興味を持ち、自分なりに調べるようになりました。
また、間取りを見るのも好きで、家具を空間にどう配置するかなど、空間プロデュースも含めた建築に興味があります。人が日々活動するための充電の場、休息の場として住居の機能性が重要だと思っています。
これから高齢化社会を迎えることから、バリアフリー住宅についても学びたいです。貴校の建築学科を志望した理由は、住生活に関わる幅広い学びができることと、設備が充実していることです。建物の細かい部分にまでこだわり、住み心地の良い住宅を設計することが目標です。
文系・経営学部の自己PR例
私は、自分の父親が自分で一から立ち上げた会社の経営者であることから、尊敬する父のように、自身も起業をしたい、経営者になりたいと考えています。
今はコロナ不況で雇用が安定せず、企業の倒産も増えています。これからは働き方を含め、企業の在り方そのものが変わり、社会に必要とされるサービスもどんどん変わっていくはずです。私は人々が少しでも暮らしやすい環境を整えるために、女性ならではの視点を活かして、今の社会に必要なサービスを提供していきたいと思います。
貴学の○○学部は多くの経営者を輩出していることで有名で、在学中の起業をバックアップしていること、またコースの多様さも魅力に感じています。会社を経営するためのすべてを、貴学で学びたいと強く願っています。
大学面接の自己PRで評価されるポイント
では、大学は面接を通して、あなたのどこをどう評価するのでしょうか。自己PRのポイントを解説していきます。
1.質問に対する答えの整合性と一貫性
面接では、志望理由や目指す仕事、好きな科目、尊敬する人など、さまざまな質問が飛んできます。ここで一貫性のある受け答えをするように気をつけましょう。
面接官から信用を得るためには、志望理由書(エントリーシート)に書いた内容をしっかりと頭に入れて、自分の考えをまとめておくことが大切です。答える前にワンクッション置いて、答えに矛盾がないかを考えてから話すことを心がけてみましょう。
2.入学後や将来のビジョンが描けているか
2つ目のポイントは、大学入学後の自分が思い描けているかどうかです。優秀な学力や誇れる特技があっても、入学後の目標や大学卒業後の進路が明確になっていないと、志望動機に説得力を持たせられません。
面接官によっては、勉強以外に取り組みたいことも質問してくる方がいます。何ごとにも積極的に取り組む姿勢を見せるためにも、自己PRでは、大学で何がしたいのか、また卒業後に社会にどう役立てていきたいかまで具体的に話すと信頼性が増します。
将来のビジョンが明確で、その実現のために「この大学に入りたい」とアピールできれば万全です。
3.アドミッション・ポリシーとの合致「総合型選抜(旧:AO入試)」
「総合型選抜(旧:AO試)」は、在籍高校からの推薦がなくても志望する大学・学部の出願資格を満たしていれば受けられる入試です。
面接で大前提になるのが、大学・学部のアドミッション・ポリシーを理解することです。
アドミッション・ポリシーは、自校の特徴や教育方針を表したもの。それにふさわしいアピールポイントを述べて、自分が志望学部に相応しい人物であると主張しましょう。
他の大学ではなく、その大学・学部でないと自分のやりたいことができないという志望動機も、説得力をもって伝えます。「大学が欲しい人材に近づく=合格が近づく」ということを覚えておきましょう。
4.高校生活で力を入れたことを掘り下げる「学校推薦型選抜(旧:推薦入試)」
高校からの推薦が必要な「学校推薦型選抜(旧:推薦入試)」には、公募制と指定校制があります。これらも必ずといっていいほど面接がある入試方法です。
「学校推薦型選抜」では、成績以外にも秀でた特徴がある学生を高校が大学へ推薦します。
自己PRでは、高校3年間で自身ががんばったことや、成長できたこと、高校生活で力を入れたことをアピールすることがポイントになります。個性的な特技など、強みや長所を話しても良いでしょう。
なかでも指定校推薦は、各高校が大学側から一定の推薦枠をもらい、高校が太鼓判を押した生徒を大学に推薦するため、高い確率で合格できることがメリットです。
指定校制は、強い信頼の上にある入試ですから、安心して試験に臨んでください。公募制は指定校制よりも合格の確実性が下がるため、生徒自身がしっかりと対策を行う必要があります。
大学面接での自己PR 3つのコツ
文章での自己PRとは違い、面接で話す時には、話し言葉ならではのポイントがあります。
また、どんなに素晴らしい話でも、聞き取りにくかったり、話す時の姿勢が悪かったりしてはマイナスの印象を与えてしまいます。
ここでは面接で注意したいポイントを確認しておきましょう。
1.「結論」を最初に述べる
あなたの主張を明確にするためには、結論を最初に伝えることが大切です。面接で「話がムダに長いし、何が言いたいのかもよくわからない」と思われると、合格が遠のいてしまいます。
主張を確実に伝えるなら「PREP法」を意識して話しを組み立てましょう。
【PREP法】
- 結論(Point)
- 理由(Reason)
- 具体例(Example)
- 結論(Point)
このように結論から伝えることで、言いたいことがすばやく伝わるだけなく、話しやすく、説得力が増すメリットがあります。
2.話は1分以内にまとめる
話は1分以内で簡潔にまとめるようにしましょう。
質疑応答ですから、「応答」ばかりが長くては面接官が困ります。ただし、なかには2分以内や2~3分で話す、という指示が出る場合もあります。
この時は用意していた話題を2つ話すと良いでしょう。与えられた時間に応じて話すスピードを調節したり、語彙数を増減したりできるようになるまで模擬面接を繰り返しましょう。
また、沈黙ができてしまっても気にする必要はありません。普段の会話も考えながら話しますし、逆に質問の後にすぐに話し出す方が丸暗記だと思われてしまいます。ただし、15秒以上の沈黙は長すぎるので、長くなりそうになったら「あと少しだけ考えさせてください」「考えましたが、答えを思いつきませんでした」など、状況説明をしてください。
3.言葉遣いや態度、服装も大切
面接では、答える内容だけでなく、言葉遣いや表情、態度、服装などから与える印象も重要です。声が小さい、また滑舌が悪いなどで聞き取りづらい、椅子に座った時の姿勢が悪いなどは、マイナス評価になる可能性があります。
- 椅子には浅く座り、背筋を伸ばし、両手は膝の上におく
- 質問を受けたら、面接官の目をしっかり見て、胸を張ってはきはきと答える
- 服装や髪型にも気を配り、面接官に好印象を与えるようにする
面接ではあなたの視覚情報も含めたすべてが、総合的に判断されます。日頃から見た目について意識しておくことが大切です。
面接を受ける際の話し方の注意点
大事なことは「面接も会話である」ということです。
面接において特に意識しておきたい注意点とポイントについて解説します。
1.質問は最後まで聞く
まず、面接官の質問は最後まできちんと聞いてから答えましょう。「想定質問だ!」とかぶせ気味に答えはじめては、マイナス評価につながってしまいます。
2.自信を持って話す
言葉は言い方ひとつで印象ががらりと変わります。きびきびと自信をもって話すと、俄然印象が良くなります。
表情や動作にも注意が必要です。自分では丁寧なつもりでも、相手にはぶっきらぼうに見えたり、冷たい印象を与えたりしていることがあります。
緊張しすぎる必要はありませんし、難しい言葉を使う必要もありません。話し言葉でもかまいませんので、自分の想いや考えを素直に言葉にして相手に伝えましょう。
3.丸暗記は避ける
面接ではなるべく丸暗記は避け、自分の言葉でしっかりと伝えられるようにしましょう。
暗記した内容を思い出しながら話すと、目線が斜め上を向くなどの思い出しているそぶりが出たり、考えながら話している様子がないなど、面接官に暗記だと見破られてしまいます。
さらに、想定外の質問が出た場合に動揺してしまったり、暗記した内容がとっさに思い出せないなどのリスクもあります。
また、添削を受けた原稿だと見なされると評価がマイナスになることもあるので注意が必要です。
4.話を締めくくる
話の最後では、「以上です」「以上が、○○○(質問されたこと)の内容です」のように、締めくくりの言葉を付け足してください。
気配りのできる人だと、好印象を与えられることでしょう。
合格者の声
大学受験ディアロを受講し、見事合格した方の声を紹介します。
志望理由書は、何人ものスタッフの方に添削してもらえたことで、自分の魅力をしっかりと詰め込むことができました。面接対策でも、何度も模擬面接をしてもらい、自然に相手に語りかけるような話し方ができるようになりました。また、トレーナーが一緒に志望校のゼミ・講義の内容、教授についてなど、細かいところまで情報収集をサポートしてくれたおかげで、さらに大学への理解が深まり入試に役立てることができました。
まとめ
面接では、限られた時間のなかで自分を表現しなければなりません。しかし、大学入試で自己PRスキルを磨いておくと、その後の就職活動だけでなく社会に出てからも役立ちます。
面接では誰もが緊張するものです。緊張はつき物だと割り切り、たくさん練習して場慣れしましょう。
最後に自己PRで確実に評価を得るためのポイントをまとめておきます。
- 決めたキーワードをアレンジして話す模擬面接を行う
- できる限り他の人と似通った内容にならない唯一無二の自己PRになるよう推敲する
- ポイントを押さえた面接対策をするために塾の推薦対策講座を活用する
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志望理由書(エントリーシート)の書き方はもちろん、志望理由書の内容をふまえた面接練習も行います。
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