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勉強法

アクティブラーニングとは?試験問題への影響や勉強への活かし方を解説

最終更新日:2023-06-26

学校教育だけでなく、実社会でも注目を集めている「アクティブラーニング」。

教育現場では、文部科学省からも積極的に導入を進められています。しかし、日本ではまだ馴染みが浅く、思ったように導入が進んでいないのも現状です。

この記事では、アクティブラーニングが注目されている背景やその効果について詳しく解説していきます。

学習効果を高める方法として注目されるアクティブラーニングについて、まずは正しい理解からはじめてみましょう。

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アクティブラーニングとは?

アクティブラーニングとは?

アクティブラーニングとは能動的学習を意味し、「学習する者が積極的かつ能動的に参加する授業スタイルや学習方法」の総称です。

文部科学省の資料によるとこのように定義されています。

教員による一方向的な講義形式の教育とは異なり、学修者の能動的な学修への参加を取り入れた教授・学習法の総称。

学修者が能動的に学修することによって、認知的、倫理的、社会的能力、教養、知識、経験を含めた汎用的能力の育成を図る。

発見学習、問題解決学習、体験学習、調査学習等が含まれるが、教室内でのグループ・ディスカッション、ディベート、グループ・ワーク等も有効なアクティブ・ラーニングの方法である。

引用元:アクティブ・ラーニングに関する議論 – 文部科学省

従来の一般的な講義形式の授業では、受け身がちになり学習意欲や理解のバラつきが課題でした。アクティブラーニングは、こうした弱点を補い、より効果の高い学習効果を得るためのものといえます。

アクティブラーニングの特徴をみてみましょう。

  • 授業を聴く以上に、授業に関わる
  • 情報を伝えること以上に、学生のスキル育成に重きを置く
  • 学生が分析・総合・評価に関わる
  • 学生が「読む」「議論する」「書く」などに関わる
  • 学生が自信の態度・価値観探究に重きを置く
  • 問題解決のために、知識の活用や他者への伝達・相談などを行う

このように授業や課題に積極的に関わっていくことで、物事を考え、問題解決まで導く能力を育成していきます。

従来の学習スタイルはひとつの正解を見つけることに重点が置かれていましたが、多様化する現代では、正解のない問題をどのように解決に導くのかが問われてきます。

  • 手を動かす
  • 話し合いをする
  • 発表する

このような能動的な活動を通して、汎用性の高い能力を養えることがアクティブラーニングの目的といえるでしょう。

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アクティブラーニングの導入背景

アクティブラーニングの導入背景

アクティブラーニングは、1980年代頃からアメリカで活発に提唱されていました。高等教育の大衆化とともに、学生の多様化が進み「教授から学習へ」のパラダイム転換が起こったといわれています。

この考えが日本で注目されるようになった背景には、日本が抱える社会問題の深刻化が挙げられます。

グローバル化、ITやAIなどテクノロジーの発達、少子高齢化、人口減少などの問題が大きくなり、社会構造や環境が大きく変化しました。これまでの考え方や従来のやり方が徐々に通用しなくなってきているのです。

今を生きる子どもたちが成長していく過程で、これらの問題はより深刻化するでしょう。こういった課題に立ち向かい、解決に導く力を養うために学校教育の根本を見直す必要が出てきました。

正しい知識の習得、正解のある問題の解答方法などを教える教育ではこれらの課題に立ち向かうことが難しくなっています。アクティブラーニングは、学びの質と深さに重きを置き、主体的かつ協働的に課題を解決する力を養うものとして注目されているのです。

アクティブ・ラーニングの種類

アクティブ・ラーニングの種類

アクティブラーニングといっても、学習方法はさまざま。学習への深いアプローチにするには「学習活動そのもの」を変える必要があります。

  • 振り返る
  • 説明する
  • 関連付ける
  • 仮説を立てる
  • 論じる

このような学習活動が学習の質を深めていくのです。

では、実際に取り入れられている具体的なアクティブラーニングの方法をみていきましょう。

1.ディベート型

特定のテーマに対して、対話やディスカッションを行い、理解を深めていく方法です。ルールを設けて議論の勝敗を競うケースもあります。

2.フィールドワーク型

学校内外の場所に出向き、調査・観察などを行い情報収集を行う方法です。テーマに沿った場所を選ぶこともフィールドワークにとっては大切になります。

3.グループワーク側

少人数のグループで与えられた課題に取り組む方法です。各自で分担し、持ち場が与えられることはもちろん、「協同」の精神が大切になります。

4.体験学習型

職業体験・ボランティアなど、実際に社会体験を行う方法です。あらゆる立場の目線に立ち、企業や職業人の考え方を学ぶことができます。

5.反転授業型

動画教材を用いて講義を事前学習し、授業内で学習した内容を元に演習を行う方法です。演習前提での学習になるため、主体的に学ぶことが求められます。

6.調査学習型

与えられたテーマに対して、授業内だけでなく授業外の時間でも調べる方法です。自らが主体的に情報を集め学習の精度を高めていきます。

7.プレゼンテーション型

パワーポイントなどのソフトを用いて資料を作成し、第三者に発表を行う方法です。自らが情報収集や分析、整理を行います。学生時代から人前で話す経験を積むことは社会人になっても有利に働くでしょう。

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アクティブラーニングによる試験問題の変更点

アクティブラーニングによる試験問題の変更点

アクティブラーニングの導入により、大学入試にも影響が出ています。これまでは暗記や知識の蓄積に重点が置かれていましたが、これからは「どのように応用できるのか」も評価基準のひとつになっていきます。

これからの試験問題に、具体的にどのような変更が出ているのかをみていきましょう。

1.マークシート式の見直し

以前のセンター試験ではマークシートが中心でしたが、大学入学共通テストの国語と数学では記述式問題の導入が検討されています。しかし、「採点者の裁量による影響が大きく、採点ミスを無くせない」という課題から見送られている状態です。

共通テストでの記述問題はありませんが、一般入試において国立大学は全体の99.5%が記述式問題を出題しています。大学入試全体を通して、記述内容の評価が見直されているといえるでしょう。

2.知識と技能の評価

英語は4技能「読む・聴く・話す・書く」が評価基準になりました。知識だけでなく、それをどう活かすのかが評価基準になったわかりやすい事例です。

英語ではコミュニケーションにおける語彙力や表現力も問われるようになっています。民間の資格・検定試験を活用するなど、入試の形式や傾向もこれまでとは大幅に変わっているのです。

3.実社会に近い試験形式

一般入試はペーパーテストが主体ですが、大学によってはより実社会に近い試験形式を用いているところもあります。文部科学省は、育成すべき資質・能力を「三つの柱」として表しています。

【三つの柱】

  1. 「何を知っているか、何ができるか(個別の知識・技能)」
  2. 「知っていること・できることをどう使うか(思考力・判断力・表現力等)」
  3. 「どのように社会・世界と関わり、よりよい人生を送るか(学びに向かう力、人間性等)」

学校推薦型・総合型選抜だけでなく、一般入試でもこのような実社会で求められる力の評価を試験に用いるケースがあります。

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アクティブラーニングを勉強に活かす方法とは?

アクティブラーニングを勉強に活かす方法とは?

アクティブラーニングは実際の入試に不向きとの考えもあるようですが、実際はどうなのでしょうか?

アクティブラーニングが入試への有効性を示唆するデータは少しずつ集まっています。入試の形式が多様化するなか、従来の勉強法だけでは対策が難しくなっているのもまた事実でしょう。

実際にアクティブラーニングを勉強に活かす方法について解説します。

1.人に教える・説明する

アクティブラーニングは、その名のとおり「自らが積極的に動き、学ぶ」ことが本質です。なかでも「人に教えることや説明する」ことは、知識を吸収し考えを整理できていないと第三者にうまく伝えることができません。

わかりやすく説明するには、覚えたことや学んだことを整理し、自分のなかでかみ砕く必要があります。その過程で理解が深まり、学びに繋がるのです。

また、言葉にして話すことは考えを整理できるだけではありません。暗記した内容を思い出して話すことで、記憶の定着に繋がったデータが多数報告されています。

普段から家族や友達に積極的に話す機会を設けるとよいですね。

2.文章を書く

誰かに話すことが難しいときは、ノートに書き出しまとめてみるのがおすすめです。授業の内容や予習した内容を、自分なりに整理しまとめ、疑問や感想をリストアップしておくとよいでしょう。

教科書や参考書を見て学習するときも、丸写しはせず、自分の言葉に置き換えてまとめることを習慣にしてみてください。

文章にすることは、見て覚えることより遥かに頭を使います。言葉にして文章にしていく流れの中で情報が整理されていくでしょう。

3.討論する

「討論」と聞くと少し難しく感じるかもしれませんが、自分の考えや意見を第三者と交換すると考えてみましょう。

実社会では、多様な方々とコミュニケーションを取ることになります。コミュニケーション力は、そのまま社会を生き抜く力になるといっても過言ではありません。

まずは、家族や友達、学校の先生に自分の意見を伝え、その考えに意見をもらうところからはじめてみましょう。「そんな考え方があるのか」という気づきが得られ、自分一人で学習する何倍もの効果が期待できます。

身近な繋がりと積極的な意見交換からはじめてみましょう。

まとめ

アクティブラーニングは積極的に学ぶことですが、生徒一人ひとりを取り巻く環境の影響も大きいです。どのような環境であっても、まずは自ら積極的に動いてみるところからはじめてみましょう。

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