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【大学入試 小論文】書き方と対策まとめ
近年、「小論文」が大学入試で課されるようになりました。学校推薦型選抜(旧:推薦入試)や総合型選抜(旧:AO入試)対策だけでなく、一般選抜でも試験科目として扱う大学が増えています。
ディアロでは、毎年このような相談を受けます。
「小論文の書き方を教わったことがないけど、この大学は受験できますか?」
「小論文って作文と変わらないですよね?」
今回は、「小論文」という教科がどのような位置づけなのか、小論文の書き方やポイント、何に注意すればよいのかをお話しします。
大学入試の小論文と作文の違い
そもそも小論文とは、どのような文のことを指すのでしょうか?
「小論文は書いたことがないけれど、小・中学生の頃に『作文』なら書いたことがある」という人は多いのではないかと思います。では、「作文を書いたことがあるから小論文対策は大丈夫か」といえば、必ずしもそうとは言えません。
今まで書いてきた作文とはどう違うのでしょうか?まずは、作文と小論文の違いをお話します。
作文
・作文はあくまで「ある事象に対する感想」
・自分の思ったこと、感じたことを素直に書くだけでよい。
小論文
・設問条件(課題文)に沿って、自分の主張を序論・本論・結論踏まえて論じる。
・一般論踏まえ、多方面の意見・主張も織り交ぜながら論じる。
このように「ある事象に対する自分の体験や感想を自由に書く作文」に対し、「自分の意見 や主張とその理由を論理的に述べるものが小論文」です。
小論文は、作文に比べ思考力・判断力・表現力や課題解決能力といった力が求められることがわかりますね。
小論文の書き方と基本構成
入試で出題される小論文は大学によって出題の形式や内容がさまざまですが、小論文では「構成」を意識してみましょう。そして、構成を論理的に組み立てることができれば、小論文は飛躍的に簡単になるのです。
図表・グラフなどの資料を読み解くタイプ、時事問題のような特定のテーマ、さらに志望理由や自分の興味・関心があることについて論述するものまであります。
小論文を書くためのポイントは、いきなり書き出すのではなく、3つの基本構成を意識することです。
ここでは、小論文を書くための3つの基本構成について見ていきましょう。
小論文3つの基本構成①「序論」
序論は、「論点」と「意見」を述べるパートです。
自分なりの論点を作り、それに対しての自分の意見を述べます。「〇〇について、私は□□と考える。」という風に、できるだけ簡潔に述べましょう。
小論文3つの基本構成②「本論」
本論では、意見に対する根拠を述べます。序論で述べた自分の意見を裏付けるための根拠を述べるパートです。
本論の内容がその文章の良しあしを左右するといっても過言ではありません。論点について自分なりの考察や根拠となる事例を挙げ、的確に説明しましょう。
小論文3つの基本構成③「結論」
結論では、自分の意見を再度述べます。
序論で述べた自分の考えを、再確認の意味で述べるパートです。当然ですが序論と結論の内容について一貫している必要があります。
本論で述べた内容を踏まえて、最終的な自分の意見を明確に述べるのが結論の役割です。実際に書く前に、意見とその根拠となる材料をメモしていくと書きやすくなりますよ。
小論文の書き方と対策!5つのポイント
小論文を上達させる秘訣は「問題演習を繰り返すこと」ですが、ただ繰り返しても上達するわけではありません。ポイントと注意点をおさえ、小論文特有の書き方を押さえていくのが近道です。
ここでは、小論文を書く時のポイントと注意点をまとめてみました。小論文を書くことは、自分自身の経験・知識を増やし、様々な事象に疑問を持つ姿勢や自分なりの価値観、語彙力が培われます。様々な角度から、知識や視点を増やしていきましょう。
1.出題者の意図をおさえる
まずは出題内容をしっかり理解しましょう。
ポイントは求められているもの(自分は何について論じなければならないのか)を把握することが大前提です。課題文や資料がある場合は、筆者が何を主張しているのか、資料から読み取れることは何なのか正確におさえていきましょう。
2.自分の意見や考えをまとめてみる
課題文やテーマに対し、どのような意見を主張するのかを決めましょう。
問題の中から、その意見を主張する理由をいくつか挙げてみてください。さらに、なぜそう思うのかの根拠を箇条書きでメモしておきましょう。
3.3つの基本構成に従って、論理的に論述する
前述した「3つの基本構成」に従って論理的に論述していきます。
- 序論:論点と意見を述べる
- 本論:意見の根拠を述べる
- 結論:自分の意見を再度述べる
メモした内容をもとに、実際に小論文を書き進めてみてください。
4.文章の基本ルールを守る
小論文には書き方の基本ルールがあります。
- 段落の書き出しは一字下げる
- 文体を統一する(小論文の場合は常体「~である」が良い)
- 簡潔な表現が求められる(読みやすい)ため倒置法や体言止めは避ける
上記を押さえつつ、「主語と述語の関係がずれていないか」「接続詞が間違っていないか」「誤字・脱字はないか」などの細かい部分を見直しましょう。
5.第三者に添削をしてもらう
書いたものは学校や塾の先生などの第三者に添削してもらってください。第三者に客観的に評価してもらうことは、自分の弱点を把握するための最適な手段です。
大学入試小論文に頻出のテーマ・キーワード
大学入試の小論文では、メディアが取り上げた時事的ニュースに関する問題が出題されることが多いです。そのほか、政治・経済・労働・外交・社会・災害・環境・医学・福祉・スポーツ・文化・芸能など、多岐にわたる分野の話題が取り扱われます。
日ごろからニュースに関心を持ち、社会を動かした出来事について事前に調べておくと有利です。
以下、キーワードを分野ごとにまとめてみました。自分の志望する大学の学部系統・分野にあわせて確認してみましょう。
社会 |
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政治 |
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経済 |
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教育 |
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医療・福祉 |
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最後に
共通テストでは、小論文のような思考力や判断力、表現力を問う問題が出題されます。
自分の考え方を述べることは、大学受験以外の場面でも頻繁に起こります。自分の考えを整理し、的確に相手に伝える力を身につけることはこれからの大学受験にも求められる大切なスキルです。
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