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センター物理で8割を超えるための対策方法

最終更新日:2022-11-07

ディアロ水道橋校トレーナーの髙木です。理系(数学・物理・化学)を教えています。

大学入試の時、理科は2科目ともセンター試験90点以上を取りました。ただやみくもに暗記をやっても、7割程度で頭打ちになってしまいます。しかし、「公式を正しく使うこと」を意識さえすれば、8割以上を目指すことができるのです。

それでは、その方法について詳しくお伝えしていきます。

1.センター試験(物理)の特徴

センター物理は公式さえ覚えていれば、8割以上を取れる教科です。

センター物理のレベル自体は日東駒専のレベルです。しかし、簡単にみえるために物理公式を省略して(フィーリングで解くなど)しまうと、7割程度しか取れないということが大きな特徴です。

2次試験のように前の問題を元にして、次の問題を解くような大問形式ではありません。そのため、最初の問題を間違えたら、その大問をすべて落としてしまうということはありません。

しかし、ある程度の対策をしても7割程度から点数が伸びないことがあります。これは選択式という特徴からひっかけ問題のような間違いやすい(思い込んでいやすい)選択肢を混ぜてきているからです。

センター物理は問題文をしっかり読めば8割とれる教科なので、問題文を丁寧に読んで解く習慣を身につけましょう。センター試験の対策は2次試験を見据えているのなら1ヶ月で十分ですが、ケアレスミスを出しているようでは、高得点を取ることはできません。

1-1 大問(分野)別の解説

・力学

力学は物理の基本となる分野です。力学は公式を覚える段階から一歩踏み出すと差をつけられ るでしょう。具体的には、計算によって出てきた答えを吟味するということです。この数値は物理 的におかしくないか、と考えることでミスが大幅に減らせます。

例えば、下の問題の正解は④ですが、なんとなく考えてしまったために起きたミスです。

・波動
波動は3角関数が出てくるので苦手意識をもつ人が多く、差をつけやすい分野です。光の干渉  ドップラー効果が出題されます。公式を確実に覚え、基本的な問題で公式を正しく用いることがで きるように練習しておきましょう。

・電磁気
高校のカリキュラムでは多くの場合、最後にやる分野なのでフレミング左手の法則などの数少な い公式を暗記するだけで終わってしまっています。センター試験ではこれで十分ですが、2次試 験対策も兼ねて力学とのつながりを考えるとなおよいでしょう。

・熱力学
本来は公式を暗記して正しく活用できるようになっていなければなりませんが、公式を混同しやすい熱力学は、センターレベルにおいては敢えてフィーリングに特化するのも一つの手です。難しい問題は出ないので、感覚と大きく異なる結果が出ることはほぼありません。熱力学で節約した時間をほかの分野の問題を丁寧に解くことに充てるのもよいでしょう。

1-2得点率80%以上を狙うには

8割以上を目指すのならば、ケアレスミスを減らさなければなりません。

具体的に言うと、例えば、座標は正しくおけていますか、符号が逆になっていませんか、sin・cosが逆にはなっていませんか・・・。

さらに9割越えを目指すなら、これらに加えて、公式が物理的にどういう意味なのかも理解していなければなりません。

例えば2010年の物理の3番では、光の性質についての理解が不十分だと、sin、cosの取り違えを起こすことが多かったようです。

公式の適用ミス(符号が逆になっているなど)か計算ミスが多いのかどちらが多いのかを意識してみるようにしましょう。適用ミスが多いのなら、必ず一度公式を書きだすようにすることで改善されます。計算ミスが多いのは、見直しを増やすしかありません…

2.センター試験(物理)の対策

センター試験レベルの問題を解けるようになりたいなら、学校で配られる教科書傍用問題集で十分です。教科書を大したことがないと思っていませんか。

教科書がすべての基本です。勘でも解けると考えていると、8割以上取ることはできません。教科書の問題を、教科書で解説している方法で解けるように2回は繰り返してください。特に星1個(基礎)の問題ではいつやっても全問正解できるようになるまで繰り返してください。星2個(標準)の問題では9割以上の正答率になるまで、星3個(応用)の問題では解説のすべての部分を理解できれば8割に到達することができます。

まずは星2個(標準)の問題を解いてみて、自分のレベルを確認してみましょう。

模試で点数を落としていることが多い分野があったとしたら、その分野を個別に1周してください。そのあとで、模試の同じ問題を教科書通りのやり方で解いてください。解けるようになっているはずです。

その問題を、1週間後に同じように教科書通りのやり方で解いてください。忘れていなければ完成です。

実際の対策は2か月で十分ですが、2次試験を見据えたセンター対策を行いたいので、夏明けからセンター対策を始めた方がよいでしょう。

3.センター試験(物理)の過去問の使い方

センター物理は、制限時間が60分間ありますが、どこに時間がかかっているのかを意識するようにするという理由で、制限時間40分で終わるようにしておきましょう。全部解くように意識して解くことで、「思い出しにくい公式を意識する」と「流れを確認できる」という2つのメリットがあります。

センター物理の過去問は、10年分解くことを目標に設定しましょう。センター試験は特に時間を意識するものなので、11月終わりから12月にかけた直前対策の時期に、過去問演習として集中的に行うのが良いでしょう。

そして、センター試験を解く目的として、「時間配分に気を付ける」ということを意識して解くと、試験本番でも80%を超えることができます。

具体的に言うと、、、

10年分のうち、最古の3年は制限時間いっぱい60分で解きましょう。

次の3年は50分で解きましょう。最新4年分は40分で解きましょう。

時間を縮めると結構きつく感じるでしょうが、すべて解くつもりで挑むと、

どこに時間がかかっているのかを意識することができます。解く際には、大問ごとにかかった時間を書いておくとよいでしょう。

さいごに

いかがだったでしょうか。

大学受験ディアロは、講師陣(トレーナー)の受験に関する知見を日々キャッチアップし、

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