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『志願倍率』と『実質倍率』
ディアロ武蔵浦和校の伊藤です。
いよいよ2学期がスタートしますね!
本日は志願倍率と実質倍率の違いについて説明したいと思います。
ところで皆さん、こちら↓何のランキングだと思いますか?
~2017年度~
1位 近畿大学
2位 法政大学
3位 早稲田大学
4位 明治大学
5位 日本大学
6位 東洋大学
7位 立命館大学
8位 関西大学
9位 千葉工業大学
10位 中央大学
~2016年度~
1位 近畿大学
2位 明治大学
3位 早稲田大学
4位 日本大学
5位 法政大学
6位 立命館大学
7位 東洋大学
8位 関西大学
9位 千葉工業大学
10位 中央大学
正解は“私立大学の志願者ランキング”です。
※昨年度入試では、全国で実に6つの大学が志願者数10万人超えを果たしました。
志願者が多いということは、それだけその大学を目指すライバルも多いことになりますが、過年度の入試データを確認する際に着目すべきポイントは「志願者数」ではなく「受験者数」です。
志願者と聞くと、その大学を志願している人だから受験者数と同義と考えてしまいがちですよね。
では、例として明治大学国際日本学部の昨年度入試結果を見てみましょう。
明治大学 国際日本学部 (2017年度一般選抜入学試験結果)
募集人員:180名 志願者数:3,381名 受験者数:3,282名 合格者数:660名
「募集180名に対して志願者3,381名・・・ってことは倍率20倍近くあるの?!合格出来るかなぁ汗」
この倍率、実は見せかけの数字であり一般的に『志願倍率』と言われています。
志願倍率は(志願者数)÷(募集人員)で計算するため、3,381名÷180名=約18.8倍となります。
確かに自分の出願した大学にどのくらいのライバルがいるのかという指標にはなります。
しかし、実際には様々な理由により試験当日欠席する人が毎年一定数いることも事実です。
その欠席した人を差し引いた数が受験者数となります。
従って、実際に試験会場まで足を運び受験した人は受験者数の3,282名となり、志願者数との差99名が当日試験を受けなかった(受けられなかった)人ということが分かります。
また、募集人員に関しても180名と書いてあるにも関わらず、合格者数はその3倍以上の660名という点も疑問に感じるかもしれません。
実は私立大学では合格者の入学手続率を考え、一般入試では募集人員の3~5倍程度合格者を出す大学も少なくありません。
※センター利用入試では10倍程度の合格者を出す大学が多いです。
参考までに明治大学国際日本学部の2017年度センター利用入学試験結果(前期)[3科目方式]も募集人員20名に対し合格者数は247名でした。
この受験者数と合格者数の数字から見えてくる倍率こそ『実質倍率』であり、これは(受験者数)÷(合格者数)で計算します。
ということは、3,282名÷660名=約5.0倍 ←これこそが明治大学国際日本学部の実質倍率となります。
今後受験大学の入試結果を確認する際は、志願倍率に惑わされることなく、実質倍率に注目するようにしましょう!
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