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「頭がいい」とは何か
学生の頃、オーストラリアでのこと。
現地のオーストラリア人と話していて、こんな問いかけをされました。
「日本で頭のいい人ってどういう人のこと?」
意外と難しい質問だと思いました。
それなりの時間、考え込んだ記憶があります。
そして、こんな返事をしました。
「人の気持ちがわかる人、かな・・・」
彼は、「お、オーストラリアと同じだ」と答えました。
一般的に勉強ができる人のことを「頭がいい」と言いますが、実際には、「あの人勉強はできるけど・・・」という方に遭遇することはみなさんにもよくあることだと思います。
では、「勉強ができる」と「頭が良い」の微妙な差のようなものは一体何なのでしょうか?
その答えが「人の気持ちがわかる人」でした。
今ならそこに「人に気持ちをきちんと伝えられる人」と添えると思います。
東大や京大といった難関大の入試問題を眺めていると、「勉強ができる人ではなく、本当に頭のいい人を探しているんだな」と思うことがあります。
出題者たちは「私の出題意図がわかりますか?」「私の気持ちがわかりますか?」と、問いかけてきているような問題が多々あります。
その出題の意図を受け、実際に解答を作り上げ、次に採点する人に解答者が自分の考え、気持ちを正確に、簡潔に伝える必要があります。
それが、「答案」です。
難関大の問題が難しいのは、「難解な知識」を問われるからではなく、「人に正確に、きちんと自分の考え」を伝えることが難しいということなのです。
これは、一度や二度経験して、上手にできるようなものではないです。
良い問いかけ、つまり「良い教材」に触れ、何度も何度も自分の考えを第三者に説明する、そんな機会を繰り返すことで、少しずつ身についていくものだと思います。
色々知識をたくさん持っていれば試験で高得点が取れる。
この状態は、「単なる勉強ができる人」というレベルなのだと思います。
やはり、たくさん勉強した結果、「単なる勉強ができる人」ではなく、本当の意味で頭の良い人、
つまり、人の気持ちがわかり、人にきちんと気持ちを伝えられる人、になりたいものです。
そういった意味では、入試とは関係なく、大学に入学した後も、私たちも「日々勉強」です。
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