- 大学受験の学習塾ディアロ(Z会グループ)
- コラム
- ディアロからのお知らせ
- 「教育」とは「教えること」?「育てること」?~Dialo誕生秘話~
ディアロからのお知らせ
「教育」とは「教えること」?「育てること」?~Dialo誕生秘話~
明治の初めに福沢諭吉と森有礼の間で「education」という英語をどう日本語に翻訳するか論争したという逸話をご存じでしょうか。
福沢諭吉の著書「文明教育論」に次のような一説があります。
「学校は人に物を教うる所にあらず,ただその天資の発達を妨げずしてよくこれを発育するための具なり。
教育の文字ははなはだ穏当ならず,よろしくこれを発育と称すべきなり。かくの如く学校の本旨はいわゆる
教育にあらずして,能力の発育にあり……。我が国教育の仕組はまったくこの旨に違えりといわざるをえず。」
福沢諭吉は「education」を「教育」などとは訳してはいけない、「発育」と訳すべき、と考えていたようです。
「education」の語源となる「educe」という単語の意味には、確かに辞書で引いてみると、「〈推論を〉引き出す,推断する;演繹(えんえき)する.」「2〈隠れた才能・能力などを〉引き出す.」とあり、教える、与える、といったニュアンスではないようです。
国が事前に用意した課題を与え、その課題を解けるようになるかどうか、ということをeducationとすると、国が想定している以上の課題は解けない、ということになってしまいますね。
原発、津波、高齢化社会、温暖化・・・。
国として予め想定した課題では、対応できないような課題が今、日本には山積されていると言ってよいでしょう。
何となく思い当るフシがあるのはこじつけでしょうか。
日本の教育が、「引き出すこと」ではなく、「教えること」=「与えること」となってしまったのは、この「education」を「教育」と訳してしまった瞬間から始まった宿命だったのかもしれません。
株式会社Z会の塾運用部門が独立し、その会社名を「Z会エデュース」という名前にした背景には、このように「生徒の天資の発達を発育したかったから」という願いがあります。
そして、その願いを、さらに独立した講座、コース、そして会社として新しく誕生させたのが、「Dialo」なのです。
「Dialoとは人に物を教うる所にあらず,ただその天資の達を妨げずしてよくこれを発育するための具なり。」
新着記事
大学受験・入試情報
大学の学部を決められない!種類と選び方、選ぶポイントを解説
大学で学ぶ内容は、学部によって大きく異なるものです。なので、学部選びは人生設計における初めの一歩といえます。人生の先輩である周りの大人の意見を聞いたり、大学受験の専門家である塾のトレーナーなどにもしっかりと相談したりして学部を選ぶようにしましょう。大学受験ディアロでトレーナーと1対1で話し合えるので、後悔のない学部選びが可能です。
勉強法
共通テスト英語のリスニング対策とは?配点や学習手順について解説
共通テスト英語のリスニング対策は、リスニング音声を聞き流しながら練習するだけでは不十分です。英文に書かれた状況をイメージしながら読んだり、音読したりして英語力を養いましょう。共通テストに必要な英語の基礎知識は、自分の言葉で人に説明することで定着します。アウトプット学習のノウハウがある塾で練習するのがおすすめです。
大学受験・入試情報
大学受験の仕組みとは?入試方式の種類や試験日程をわかりやすく解説
大学受験の仕組みは多様化する一方で、非常に複雑です。また、新課程入試では「思考力・判断力・表現力」を求められ、とりわけ旧帝大や難関私立大学の受験は、インプット学習の量だけでは対応できないものとなっているので注意が必要です。大学受験において必要な情報や求められる能力を、ノウハウ豊富な大学受験専門塾で獲得しましょう。
カテゴリー
人気のタグ
人気記事TOP5
\入力1分!お悩み相談はこちら/