国公立大学を目指す方

POint1 定員厳格化による難化

私立大学は超難化の時代

文科省は2016年度入試から、定員を上回る学生を入学させている私立大学に対して、補助金の交付額を削減する措置を講じています。これは、定員8,000人を超える大規模私立大で定員の1.1倍、定員4,000人を超える中規模私立大の場合は定員の1.2倍 を上回る学生を入学させる大学に対して、 国からの補助金を全額カットするというものです。さらには2019年度以降、充足率95~100%の大学に対して補助金の増額を実施。また、過去4年間の入学定員充足率の平均によって学部新設を認可しない方針を打ち出したことで、首都圏の私立大学を中心に合格者の絞り込みが厳しくなっております。その為、ここ数年、倍率は急増しており、例えば早稲田大学の2019年度入試では、倍率が約8.0倍にのぼるなど、厳しい状況が続いています。この影響は中堅私立大学でも顕著に現れており、模試でA判定であっても、本番の入試で不合格になってしまったという声が聞かれることもあります。まさに「私立大学の超難化」、「安全校なき大学受験」の時代を迎えており、皆さんはこの現状をふまえた上で、受験勉強に臨む必要があります。

また、大学ごとに大学入学共通テストと二次試験の配点が異なります。そのため、例えば、大学入学共通テストの配点が高いため、多くの科目を幅広く学習していくことを重視するか、二次試験の配点が高いため、より深く学習を進めていくことを重視するかなど、志望校や皆さんの適性をふまえて、効率的に学習を進めていく必要があります。

首都圏の私立大学は合格者数激減

各私立大学の合格者推移

グラフ:首都圏の私立大学は合格者数激減

難関私立はもちろん、中堅私立までもが高倍率

主要私立大学 志願者数・志願倍率推移

表:主要私立大学 志願者数・志願倍率推移

POint2 専門知識、早く正確な判断、記述など多岐にわたる出題

狭く深い知識と広い視点からの判断力がカギ

私立大学の入試問題は、国公立大学の二次試験以上に、大学ごとに特色のある出題になります。特徴としては「判断力」がより重視されていることが挙げられます。多くの大学では膨大な問題量が課されており、時間内に必要最小限のアプローチ(解法)を選択する判断や、正解を1つ に限らず、2つ以上を選んで解答する問題や紛らわしい選択肢を吟味する判断が求められます。また、より現代的なテーマを扱った出題が増えています。受験でしか必要としないテーマではなく、今後の大学生活、さらには社会に出てからも役立つ実用的なテーマや、学部・学科の専門領域をふまえた高度な内容も増えています。難関私立大学では記述式の出題も増えており、平均6~8校を併願する私立大学受験においては、大学ごとの出題形式に応じた対策を早期から取り組む必要があります。

私立大学は平均6~8校の併願

表:私立大学は平均6~8校の併願

POint3 大学入学共通テスト、英語民間試験などへの対応

私立でも進む教育改革

2021年度から始まる教育改革に伴い、私立大学の一般入試でも大きな変化が起こっています。早稲田大学の看板学部である政治経済学部では、共通テストの受験が必須となり、数学ⅠAが必修となったことは大きな衝撃でした。学部独自試験としても、記述式の解答を含む日英両言語による長文読解を新たに課すとして、大学のホームページにはサンプル問題が公表されています。また、他の学部でも共通テストや英語民間試験の受験が必要な方式を導入している一方、慶應義塾大学では既存の入試の継続がベースになります。 また、青山学院大学では受験科目として、文章やデータを分析し自分の意見を論述する「小論文」や、国語と社会、英語と社会など2教科の要素をミックスした 「総合問題」を課すなどの方針を打ち出しています。こういった傾向は他大学にも波及する可能性が高いです。2021年度入試については徐々に各大学が入試の予告を始めていますが、この機会に入試を大きく変える大学が多くなることは確実です。早く正確な情報収集と志望校に応じた対策が、今後数年の大学入試での合否を決めるでしょう。

早稲田大学政治経済学部では共通テスト必須

学部 入試方式 共通テストで必要となる教科 学部独自試験
政治経済学部 一般 4教科4科目
①英語(リスニング含む)
②国語
③数学IA
④地歴公民・数学ⅡB・理科のいずれか1科目
1科目
日英両言語による長文問題
国際教養学部 一般 2教科2科目
①国語
②地歴・数学・理科から1科目
英語

教育改革により出題内容に大きな変化

学部名 学科名 方式 教科 出題内容
文学部 英文学科 B方式 総合問題(英語) 記述式問題、および小論文
フランス文学科 A方式 総合問題 文章読解を中心に、外国の文化・社会についての理解や読解力・思考力を問う
B方式 総合問題(論述) 文化・社会等に関する長文読解から、知識・思考力・論述力を問う
比較芸術学科 小論文 芸術に関わる評論を読んだうえで、800字程度の論述
教育人間科学部 教育 小論文 文章・図表などに基づき、読解・論述を行う
心理 小論文 日本語の文章やデータをもとに、自分の考えを論述する
法学部 法学科 A方式 総合問題A 「国語総合」・「世界史B」・「日本史B」・「政治・経済」の総合問題
B方式 総合問題B 「英語」・「世界史B」・「日本史B」・「政治・経済」の総合問題
国際政治経済学部 国際政治学科 A方式 総合問題 英語と社会(世界史・日本史・政治経済)の要素を含む文章・図表を題材とした総合問題
B方式 総合問題
国際経済学科 総合問題
国際コミュニケーション学科 A方式 総合問題
B方式 総合問題
総合文化政策学部 総合文化政策学科 A方式 総合問題 「国語総合」・「世界史B」・「日本史B」・「倫理、政治・経済」の総合問題
B方式 小論文 文章やデータを読み、自分の意見や発送を論理的に論述する
社会情報学部 社会情報学科 D方式 総合問題(小論文) 文章やデータを読み、自分の意見や発送を論理的に論述する
地球社会共生学部 地球社会共生学部 小論文 文章やデータを読み、自分の意見や発送を論理的に論述する
コミュニティ人間科学部 コミュニティ人間科学部 小論文 文章やデータを読み、自分の意見や発送を論理的に論述する

教育改革により出題内容に大きな変化

一般選抜方式 共通テスト 英語民間試験 独自試験
① TEAPスコア利用型
(全学統一日程入試)
②学部学科試験・
共通テスト併用型
③ 共通テスト利用型 ー ※

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受講生の声

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山本芙結さん(ディアロ静岡校)

早稲田大学スポーツ科学部合格

予習をばっちり行って、事前に答え合わせもして、そのうえでどこが間違ったんだろう…というところまで考えて、それから、トレーナーに対して「私の考えを聞いて!」というようなつもりで毎回のトレーニングに臨んでいました。そこまで準備を万端にしていっても、「解答の根拠は?」「どうしてそう思う?」といった鋭い質問に対して答えられないことも多く、トレーニング中も頭をフル回転させていました。トレーナーは、ヒントは出してくれても、答えは決して教えてくれませんでした。だから、自分で考える習慣が身につきます。トレーナーが教えてくれるのは考えるための「プロセス」ですね。

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受講生の声

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M.Oさん(ディアロ三鷹校)

青山学院大学コミュニティ人間科学部合格

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